また夏のようなひざし。
出掛けに少しだけ干しただけのふとんが、ぽこぽこにふくらんで太陽のにおいがする。
ぽこぽこというのはたぶん私の造語。
ぽかぽかとほくほくとふかふかが混じったようなイメージで、干したばかりのふとんにあう語感だと思うのだがどうだろう。
おふとんぽこぽこになったよと恋人に報告すると、いつだってぽこぽこってなんやと笑われるけれども。

昨日の朝は一緒に、ベーコンエッグとトースト、トマトとキャベツのサラダ。
ランチはラルテミスへ。
サラダランチというかわいい名前に惹かれて頼んだら、とてもかわいくない代物だった。
とにかくやたらと量が多く、こんもりしたたくさんの種類の野菜のなかに、メインや前菜に出てくるようなものがぼこぼこと投入されている野趣あふれる料理だった。
とてもおいしいのだが、さすがに食べきれず涙ながらに残す。
中田さんは、ちょっと多すぎたかなあ、1.2割増しくらいにしてみたんだけど、といっていた。
いやほんとう多すぎです。
夜はいえで、塩鮭、油揚げの味噌汁、冷奴、青じそ納豆、大根とセロリの浅漬け。
恋人はものすごく久しぶりに友だちと飲みに行っていていない。
おそらく明け方まで帰ってこないのではと思っていたら、3時過ぎに帰ってきた。
どうせ帰ってこないなら寝ようかと熟睡していた私を起こして、みんな朝まで飲むっていってたけど帰ってきてん。と誇らしげにいっていた。

今朝はまたベーコンエッグとトマト。昨日の夜に買ったいちごスペシャルを半分ずつ食べる。
恋人はベーコンエッグが大好きで、なかなかほかのものを食べない。
私も好きだからいいんだけれども。
そうして恋人はフットサルとバーベキューに行き、私はきものの勉強会へ。
友だちのお師匠さんが月に1度開催しているもので、今回は「仮縫い仕立て」の実演をみながらきものに対する理解を深める、という会。
今朝そういうのがあると知って、予約もせずにいきなり行ってみた。
友だちのお師匠さんというのは、きものの世界ではとても著名なかたのようで、そうしておそらくその会に参集する生徒さんたちはみなきものを着てくるはずだ。
まだきものに袖をとおしたこともないような私が行っていいのか?と数時間悩んだものの、ええいままよと行ってみる。
いるだけでちょっと緊張してしまったが、久しぶりに友だちの顔を見れたし、仮縫い仕立ての様子や、そのたびにモデルとなる生徒さんたちがきものを脱いだり、また着付けられたりしていく様子をみたり、いらしていた生徒さんたちのきものや帯を観察したりして(予想どおり全員きものだった。私はもちろん洋服である)、とても楽しかった。
最後にみんなでいただいたお彼岸のおはぎとお茶もおいしい。満足。

勉強会の内容は難しくて私にはさっぱりだったけれども、でも講師のかた(洋裁が専門だが、この道50年以上という大ベテランのおじさまとそのお弟子さん)の技も拝見できて、とてもよかった。
お茶話から、縫い物が苦手という生徒さんのひとりが実践している半衿の縫い方ウルトラC(?)や、
きものをふだんからきるときの準備としまいかた、心得のようなものも生徒さんたちから教わったし。
なにより、新参者の私をなにかと気にかけて話しに入れてくださるお師匠さん、生徒さんたちがとても嬉しかった。
メールばかり続いていた友だちときちんと会えたことも何よりの幸福。
友だちが着ていたきものも素敵だった。白くて薄いグレイ(黒かな)の柄が入っている。
そうして次回の勉強会は私もきものを着ていけるはずだ。うれしい。

帰宅途中に西表のSちゃんから連絡が入る。
きものの話でひとしきりメール交換。
こういうやりとりはメールでしたくないね、会って話せたらいいのにね、とすごく思う。

廣瀬裕子さんの「ドロップ」、田口ランディさんの「富士山」を読み終わり、
宮本輝さんの「胸の香り」を読み始める。