どうも手のひらがじんじんするなあと思ったら
そういえばやけどをしたんだった。

朝ごはんなにたべたい?と聞いたら、
おにぎりが食べたいというので、
ほかほかごはんで明太子おにぎりをつくった。

ここまではふつうのことなのだが、
なにが悪かったかというと、会社に行くために家を出なくてはならない10分前に聞いてしまったことだ。
もちろん恋人は私が何時に出社するかなんて把握していないから、
ふつうに食べたいものをいう。

そんなわけでものすごくあわてておにぎりをつくった。
ろくにごはんも冷まさないうちににぎって、
あついあついと思って、
でもがまんしてにぎって、
そうしてどうやらやけどをしたらしい。

いま読んでいるのは田口ランディさんの「富士山」。
そのなかにある小編、まだ途中までしか読んでいないのだが、
オカルトが好きな少年たちが出てくる。
田口さんが伝えたかった本筋とは相当ずれていると自分でもおもうのだが、
思いつつもこの小編、読んでいて怖くてたまらない。
なにしろ私は大のオカルト嫌いなのだ。
先ほどもお風呂のなかで読んでいて、怖くなって途中で本をほうりだした。
ほうりだして出てきたら、恋人がまたリビングで仮眠をしている。
寝顔を見たら安心した。

そういえば夕方の打ち合わせの前に入った喫茶店のサンドイッチがとてもおいしかった。
ちいさな街の喫茶店、という風情の店なのだが。

今夜は秋刀魚の塩焼き、ぶりの塩焼き、しいたけと油揚げともやしの味噌汁、冷やしトマト、野菜炒め。
最近はあっさりめの食事にしている。

田口さんの本を読む前は、あさのあつこさんの「ガールズ・ブルー」を読んだ。
よしもとばななさんの「TSUGUMI」を思い出す本だ。
海に近いちいさな町、からだが弱いけれども口が悪くしかしすこぶる魅力的な女の子と、その友人の女の子(この女の子が主人公だ)、素敵なきょうだい(TSUGUMIの場合はお姉さんだが)、ちいさな恋心、ひとなつの出来事。

それにしても手が痛い。