そして。
あなたたちが命を賭してまで守ろうとしたこの国は
あなたたちを失望させてはいないだろうか。
それらのことで。私のこころとあたまはいっぱいになってしまう。
いっぱいになってぐるぐるになって。
またとまってしまう。
怖かっただろうと思う。帰りたかっただろう。たいせつなひとたちと暮らしたかっただろう。
でもみんな死んでしまったのだ。
死にたくて死んだわけじゃない。
待っている人たちのつらさ。
生きて帰ってこられたのに、生き残ったことを恥じて生きたひとびと。
でも。と本を読み終えて。
ようやっと最近、思えるようになった。
私はいまを生きている。
いまを生きて、元気で、ちょっとばかりのいやなことがあっても総じて毎日ハッピーだ。
このハッピーがつづくように。
壊されないように・・・おおきな凶悪ななにかによって壊されたりしないように
自分にできることをたくさんしようと思った。
せめてたいせつなひとたちは全力で自分で守ろうと思った。
そしていまのハッピーをちゃんと受け止めよう。
いいこともわるいこともあるこの人生を、もっと好きになってあげないといけない。
いいこともわるいことも起こるこの人生を、もっと楽しまないといけない。
その証拠に、ときどきあるいは毎日、日記を書こう。
そうしていま生きていることは。
こうして幸せに暮らしていることは。
自分だけのちからではなくて。そんなことは全然なくて。
だからいろいろなひとやものに感謝をして。
それはいま生きている、身のまわりにいるひとだけではなくて。
たとえば遠い南の島や寒い北の地でついえた人生を持つような
そんなひとたちがいたのだということを。
そのひとたちにもたいせつな。
たいせつな毎日があってたいせつなひとがいたのだということを。
知っておくことが、忘れないことが、せめてもの礼儀なのだろうと思う。
#本文斜体の箇所は、重松清・渡辺考著「最後の言葉」より引用です。
あなたたちが命を賭してまで守ろうとしたこの国は
あなたたちを失望させてはいないだろうか。
それらのことで。私のこころとあたまはいっぱいになってしまう。
いっぱいになってぐるぐるになって。
またとまってしまう。
怖かっただろうと思う。帰りたかっただろう。たいせつなひとたちと暮らしたかっただろう。
でもみんな死んでしまったのだ。
死にたくて死んだわけじゃない。
待っている人たちのつらさ。
生きて帰ってこられたのに、生き残ったことを恥じて生きたひとびと。
でも。と本を読み終えて。
ようやっと最近、思えるようになった。
私はいまを生きている。
いまを生きて、元気で、ちょっとばかりのいやなことがあっても総じて毎日ハッピーだ。
このハッピーがつづくように。
壊されないように・・・おおきな凶悪ななにかによって壊されたりしないように
自分にできることをたくさんしようと思った。
せめてたいせつなひとたちは全力で自分で守ろうと思った。
そしていまのハッピーをちゃんと受け止めよう。
いいこともわるいこともあるこの人生を、もっと好きになってあげないといけない。
いいこともわるいことも起こるこの人生を、もっと楽しまないといけない。
その証拠に、ときどきあるいは毎日、日記を書こう。
そうしていま生きていることは。
こうして幸せに暮らしていることは。
自分だけのちからではなくて。そんなことは全然なくて。
だからいろいろなひとやものに感謝をして。
それはいま生きている、身のまわりにいるひとだけではなくて。
たとえば遠い南の島や寒い北の地でついえた人生を持つような
そんなひとたちがいたのだということを。
そのひとたちにもたいせつな。
たいせつな毎日があってたいせつなひとがいたのだということを。
知っておくことが、忘れないことが、せめてもの礼儀なのだろうと思う。
#本文斜体の箇所は、重松清・渡辺考著「最後の言葉」より引用です。