昼過ぎに、こまごまとしたものを買いに外へ出る。
今日も暑い。うだるような暑さだ。
家から歩いて数分の、坂道をのぼったところには
ちいさな商店街があって、
そこにはこぢんまりとしたお店がいくつかある。
雑貨屋さん。果物屋さん。揚げ物屋さん。
和菓子屋さん。薬屋さん。お豆腐屋さん。
牛乳屋さん。酒屋さん。お米屋さん。お花屋さん。
どのお店も、店主1人とかご夫婦だけとかで切り盛りをしているような、ほんのちいさなお店で、
品揃えがいいかというとそういうわけでもないし、
近所にあるおおきなスーパーマーケットに行ってしまったほうが必要なものがひとまとめに手に入るから便利!といえば実際そのとおりなのだけれども。
元来、商店街というものが大好きだし、
それに私はこのちいさな商店街をけっこう気に入っていて、
仕事帰りとか週末などにも、これらのお店でしばしば買い物をする。
今日は雑貨屋さんでボディブラシを買い、果物屋さんですいかと梨と巨峰を買い、最後にお豆腐屋さんで絹ごしを一丁買う。
からだ洗うものありますか?
という恋人のしごく曖昧なオーダーにも、こんなのやこんなのありますよ?と丁寧に応じてくれる雑貨屋さん。
ここのお店の奥さんは、ガーデニングが趣味で、土や肥料を買うときに、いろんなアドバイスをしてくれる。
そのへんのスーパーマーケットとぜんぜん味が違う果物屋さんには、
いつも陽気なおじちゃんがいて、そのお母様なのかな、かなり高齢のおばあちゃんがいる。
今日はさすがの暑さのせいか、おばあちゃんの姿は見えない。
この果物屋さんの果物は、甘いものは甘く、すっぱいものはすっぱい。
果物が本来持っている味がちゃんとする。値段も驚くほど安い。
この前は、おじちゃんの孫なのかしら、はきはきとしたちいさな女の子と男の子が店番をしていた。
お豆腐屋さんは、いつも油揚げを何枚もおまけしてくれる。
絹ごし1丁150円に、50円の油揚げを何枚もおまけでもらっちゃって、恐縮しながらもありがたい。
形が悪いからねーいいんだよ、とおばちゃんもおじちゃんもにこにこという。
揚げの物屋のおじちゃんは、いかつい顔のわりに子煩悩。
近所の子が学校帰りに前を通ると、おうガム食べるかー?なんて声をかけている。
いらないよバイバイ、なんていわれると
おじちゃんはちょっとだけ淋しそうに、おうバイバイと手をふっていた。
お米屋さんの地下には、体育館くらいの大きさの倉庫が眠っていて、
店主はその倉庫の精米機と米蔵が自慢らしい。
お米を買いに行くと、好きなお米のかたさとか用途とかを細かくきいてくれて、それに見合ったお米を精米してくれる。
おすすめに値段の高低は関係ないみたい。
和菓子屋さんの旦那さんは、おとなしくて上品なひと。
とてもきれいな季節ごとの和菓子をつくる。
まだ春と夏の和菓子しか食べたことがないけれど、次の季節も楽しみだ。
季節の花がきれいなお花屋さんの店先は毎日前を通るだけで楽しめる。
お店で買っていないお花の育て方もきちんと教えてくれるご主人に、
いつもたくさん感謝する。
ちいさなお店のいいところは数え上げたらきりがない。
おおきなお店にもいいところはたくさんあるけれど。
今日も暑い。うだるような暑さだ。
家から歩いて数分の、坂道をのぼったところには
ちいさな商店街があって、
そこにはこぢんまりとしたお店がいくつかある。
雑貨屋さん。果物屋さん。揚げ物屋さん。
和菓子屋さん。薬屋さん。お豆腐屋さん。
牛乳屋さん。酒屋さん。お米屋さん。お花屋さん。
どのお店も、店主1人とかご夫婦だけとかで切り盛りをしているような、ほんのちいさなお店で、
品揃えがいいかというとそういうわけでもないし、
近所にあるおおきなスーパーマーケットに行ってしまったほうが必要なものがひとまとめに手に入るから便利!といえば実際そのとおりなのだけれども。
元来、商店街というものが大好きだし、
それに私はこのちいさな商店街をけっこう気に入っていて、
仕事帰りとか週末などにも、これらのお店でしばしば買い物をする。
今日は雑貨屋さんでボディブラシを買い、果物屋さんですいかと梨と巨峰を買い、最後にお豆腐屋さんで絹ごしを一丁買う。
からだ洗うものありますか?
という恋人のしごく曖昧なオーダーにも、こんなのやこんなのありますよ?と丁寧に応じてくれる雑貨屋さん。
ここのお店の奥さんは、ガーデニングが趣味で、土や肥料を買うときに、いろんなアドバイスをしてくれる。
そのへんのスーパーマーケットとぜんぜん味が違う果物屋さんには、
いつも陽気なおじちゃんがいて、そのお母様なのかな、かなり高齢のおばあちゃんがいる。
今日はさすがの暑さのせいか、おばあちゃんの姿は見えない。
この果物屋さんの果物は、甘いものは甘く、すっぱいものはすっぱい。
果物が本来持っている味がちゃんとする。値段も驚くほど安い。
この前は、おじちゃんの孫なのかしら、はきはきとしたちいさな女の子と男の子が店番をしていた。
お豆腐屋さんは、いつも油揚げを何枚もおまけしてくれる。
絹ごし1丁150円に、50円の油揚げを何枚もおまけでもらっちゃって、恐縮しながらもありがたい。
形が悪いからねーいいんだよ、とおばちゃんもおじちゃんもにこにこという。
揚げの物屋のおじちゃんは、いかつい顔のわりに子煩悩。
近所の子が学校帰りに前を通ると、おうガム食べるかー?なんて声をかけている。
いらないよバイバイ、なんていわれると
おじちゃんはちょっとだけ淋しそうに、おうバイバイと手をふっていた。
お米屋さんの地下には、体育館くらいの大きさの倉庫が眠っていて、
店主はその倉庫の精米機と米蔵が自慢らしい。
お米を買いに行くと、好きなお米のかたさとか用途とかを細かくきいてくれて、それに見合ったお米を精米してくれる。
おすすめに値段の高低は関係ないみたい。
和菓子屋さんの旦那さんは、おとなしくて上品なひと。
とてもきれいな季節ごとの和菓子をつくる。
まだ春と夏の和菓子しか食べたことがないけれど、次の季節も楽しみだ。
季節の花がきれいなお花屋さんの店先は毎日前を通るだけで楽しめる。
お店で買っていないお花の育て方もきちんと教えてくれるご主人に、
いつもたくさん感謝する。
ちいさなお店のいいところは数え上げたらきりがない。
おおきなお店にもいいところはたくさんあるけれど。