また一日遅れです。

昨日は午後から会社で打ち合わせがある恋人を駅まで送りがてら、
阿佐ヶ谷のヴィオロンへ。

そういえば私はお店の名前、というのがとても好きである。
なぜならば名前というのには、店の特徴なり店主の愛情なり人柄なりがいちばん色濃く出ているから。
それがたとえそのものずばりの、店主の苗字をとっただけの○○商店という屋号にせよね。

だから商店街をほっつき歩くときは、右に左にひとつひとつ屋号を見ながら歩くから、
時間がかかってたまりません。
何度も通っている商店街でも、見落としというかは必ずあるし、だからいつだって新鮮。

さてヴィオロンへ行く途中の阿佐ヶ谷スターロードという商店街も、
相当楽しめる屋号の宝庫。
わけても気になっているのは「クヨクヨハウス」というお店。
しっかりした煉瓦づくりのお店で、重たそうな木戸がある。
その木戸の正面に、おしゃれな書体で「クヨクヨハウス」。
まだね、居酒屋っぽいつくりとか、赤提灯とかならわかるんです。
でも書体といい、全体の雰囲気といい、なかなかお洒落なお店。
なのに「クヨクヨハウス」。

クヨクヨしたいときに行くのか?それともクヨクヨしちゃっているときに行くのか?
それともクヨクヨっていうのは、なにか知らない生物の名前なのか?
もう気になって仕方ありません。

どうもビストロのような気配なのですが、私が徘徊している日中にはいつも閉まっていて、残念ながらまだ入ったことがない。
ドア越しに、人気のない店内を背伸びをして覗いてみるのが関の山。
いつか行ってみたいものです。

ヴィオロンでは2時間ちかくゆったりと音楽を聴き、本を読む。

そうそう、今日は遅めに起きたので、朝ごはんと昼ごはんは兼用。
明太子スパゲッティとトマトのカプレーゼをつくって恋人と食べる。
明太子は青紫蘇を海苔を散らすと風味が増す。

夜は秋刀魚。あとは肉好きの恋人の胃袋を満たせるよう、塩胡椒とにんにくだけのシンプルなステーキ。
冷奴、わかめと椎茸の味噌汁、セロリと大根の浅漬け、きゅりと梅の和え物。

深夜に「幸せのちから」を見る。
これ、原題のthe pursuit of happynessのほうが、はるかに意味を伝えてくれていると思う。
「幸せのちから」ってすごくすてきなことばだと思うのだけれども、映画のほうの意味を消してしまっているような。
happinessではなくhappynessというところ、とかも含めて。

そういえば本のことを書き忘れていました。
最近読み終わったのは、
重松清さんの「くちぶえ番長」、有吉玉青さんの「ねむい幸福」、石田千さんの「月と菓子パン」。
石田さんの本はほんとうに良かった。いい本を書く人と出会えてよかった、とほんとうに久しぶりに思えるものでした。
重松さんの本は、やはり重松さんっぽいなあという感じで、こういう本を小学生がちゃんと読んでくれたらいいなと思う。