明日から夏休みです。
私のセクションは「7月から9月のあいだになるべく連続した5日間」を夏休みとすること、というきまりがあって、なので私は恋人の会社のお休みにあわせて来週にお休みをすることにしたのです。
いばって夏休みをとるほど仕事をしていないにもかかわらず
やっぱり夏休みというのはうれしいものですね。

さて今日も朝から打ち合わせ。
とあるメディアのリニュアルプロジェクトにここのところかかりきりです。
内定者アルバイトをしてくれている学生くんたちも同席しての打ち合わせが多いのだけれども、いまどきの大学生って頭はいいしおとなっぽいし、それに比べてばかまるだしだった自分が情けなくもかわいく思えます。
この子たちと、この子たちよりもはやひとまわり近くもとしが離れた自分に、いったいどれくらいの差があるというのだろうとも思ったり。

今日は恋人が元会社の同期とごはんを食べてくることになっていたので、
それならば私は久しぶりに阿佐ヶ谷のビオロンにでもいこうかと、中野をとおりこして阿佐ヶ谷まで足を伸ばす。
しかしビオロンはお休みだったので、しばらく商店街をぶらりぶらりと流してみる。
うさぎやで恋人にどら焼きと白玉あずきを買い、うさぎやのそばにある「ひねもすのたり」という喫茶店へ。

ひねもすのたりとはなんとも懐かしい。
蕪村だったか芭蕉だったか・・・記憶はあいまいですが、「春の海ひねもすのたりのたりかな」という句が、確か中学校か高校の教科書に載っていた気がします。

素材もよいものをつかい、趣味で器も扱いました、といった風情の喫茶店で、居心地も悪くない。
棚に陳列されていたどうにも気になるカップ&ソーサを帰りがけに手にとってみると、15000円近く。
さすがに無理だわとあきらめつつ、次に気になった、青を基調にしたカップ&ソーサをお買い上げ。
こちらは4000円くらい。スウェーデン製の、かわいらしいものです。

持っている器のほとんどが青なので、赤がほしいんですけどありますか?といったら、
赤はないのだけれども、収集をしているならかたちは違えど同じいろあいのものを選んだほうがいいですよ、となんとも的確で納得できるアドヴァイスをいただいた。
(しかしなぜ収集しているとわかったのだろう)

確かにそうですね、ではくださいな、といったら、
無理に買わせたみたいでごめんなさいね、と奥さまはいっていたけれども、
無理にということはまったくなく、そういえば確かに私の家のたいていの器は、私が好きな海の色である「青」がさし色になっているかベースになっている。
そうしてときおり気分が違うタイミングで買う、違う色の器たちは、どうも食器棚のなかで居心地が悪そうに思えていたし、買ったはいいけれどもあまり使わないことが多い。
やはり根本的な好みというのは、もはや変わりようがないので、だったら平静な気持ちでいるときに好む色を選ぶべきなのだろうと、深く納得したのであった。

阿佐ヶ谷の帰りに、東高円寺の「喫茶哲学」でしばらく本を読む。
このお店はカウンター4席とテーブル2席だけのとてもちいさな喫茶店なのですが、jazzが流れていて珈琲がおいしく、さらに緑茶もきちんとメニューに鎮座しているというなかなか素敵なお店です。
ちなみに同じく東高円寺の「喫茶吾妻」は、いつもNHK-FMのクラシックが流れていて、こちらも近所では気に入っているお店。

夜はひとりで、鰯の丸干し、大根とセロリの浅漬け、冷奴、豆腐と椎茸のお味噌汁、おくら納豆。

恋人は12時くらいに帰ってきて、ラーメンが食べたいというので、味噌ラーメンをつくりました。
焼肉を食べてきたはずなのに。。。
案の定、おなかぱんぱんやといって胃薬を飲んでいました。