金曜日の夕方に買った豆腐が、日曜日の昼には変なにおいがした。
近所のお豆腐屋さんで買った、絹ごし豆腐。
毎日手作りをしているお店で、日によって微妙に味やかたさが違う。

金曜日の夜や土曜日は、家で豆腐を食べる機会がなくて、
そして日曜日。
さてお味噌汁にでも・・・と思ったら。
これは腐ってきているなあ、というにおい。
私の家の冷蔵庫は容量が大きいので、ものが腐りにくいし、それに買ってからすぐに冷蔵庫に入れているのに。

そういえば。
とふと思う。

田舎から送ってくる野菜の、なんといたみやすいことか。
もちろん根菜などの、長持ちするものは大丈夫なのだけれども。

同じきゅうりやセロリや絹さややトマトなのに。
そうして母がスーパーで買ってから、そのまますぐに冷蔵便で手配をかけているというのに。
そういう、流通過程を考慮してもなお、田舎から送ってくる野菜はいたみやすい。
それにきゅうりなんてぎゅんぎゅん曲がっているし、トマトだってでこぼこ。

母が買っているお店は、無農薬の野菜を置いているお店であることが、もしかしたら大きいのでは?という気がしている。

だってたとえば某国産の生姜。
生姜は本来、とてもいたみやすいものなのだけれども、その国の生姜はいつまでたっても冷蔵庫でつやつやとしている。
いったいどれだけ保存料をかけているのだ?とかんぐりたくもなる。だから怖くて買えない。

刺身って、薬けっこうかかってるの、知っとった?この前テレビで見たで。
と恋人にいわれて、
え、刺身は刺身でしょう?薬もなにも・・・と思いつつ、魚売り場でチェックしたら。
確かに、酸化防止剤とか着色料とか、刺身にも切り身にも、書いてある書いてある。

うわあ、知らないで食べてた…
なんてことが結構あって、それ以来、刺身を買うときも、ちゃんとパッケージの裏も表もチェックするようになった。

過剰に気にしすぎるのもよくないとは思うし、
なにぶん、なんでも「なんちゃって性分」なので、食品添加物を生活から全排除なんて無理無理。
なのだけれども。
それでもちょっとだけ、気にしたほうがいいかも。と、
くさりかけたお豆腐や田舎の野菜や刺身などを前に、思うのだった。