そういえば、最近、ピアスをしていない。

ピアスと細いネックレス×2とブレスレッド×1とピンキーリング。
を、ここ数年はずっと身に着けていた。
温泉に入るとか汚れるとか洗い物をするとか、そういうとき以外は。

ついでにマニキュアとペディキュア。
こちらはもっと歴史が長くて、10年くらいは塗り続けている。
これも最近、していない。

というのも、先日の手術のときに、
貴金属をはずすほかに、お化粧もマニキュアもペディキュアもぜんぶ落としてきてくださいね、といわれていて、
マニキュアもペディキュアもうすいピンク色をずっと愛用しているのだけれど、それでもやっぱりダメらしいので、
そうかーと思って、落としたのだった。

それ以来、ずっとしていない。

最初は色のない爪にとても違和感があったし、
さぼってるなーという感じすらしたのだけれども、
なんだろう、いまはぜんぜん、つけたいと思わなくなってしまった。

その、つけたいと思わなくなったものに、
ピアスとピンキーリングが含まれている。

ピアスの穴をあけたのは30歳近くだったから、相当遅咲きではあるのだけれども、
(それまでピアスをしていなかったのは、絶対に道に落とすだろうなという気がしていたからだ)
それでも数年間は、つけつづけていた。
そういえば私がピアスをあけたときに、誰よりも母がすごくうらやましがっていた。
いいなあいいなあ、お母さんもあけちゃおうかな?とかいって。
親からもらったカラダに穴をあけるなんて!という観念は、うちの親にはないらしい。

ピアスは退院後、一度つけたけれども、なにもつけない裸の耳に慣れてしまったせいか、なんだか妙に重い感じがして…ものすごくちいさくて細いピアスなのに…結局すぐにはずしてしまった。
ときどき従妹にもらったイヤーカフスをつけるくらいだ。

ピンキーも同じで。
ピンキーは、しかも、一種の精神安定剤的につけていたものだったから、
そういうのがいまの私には必要ないということなのかも知れないのだけれども。
もっともピンキーは、気が向いたときにはつけているけれども。

いずれにせよ、そういうこまごまとしたおしゃれを、これまでどちらかというと好んでしていたのに、
簡単にいうと、メンドウくさいというか、必要がなくなってしまったのだ。

そんなふうに。ちいさな変化だけれども、確実に私は変化しているらしく、
そうしてたぶんきっとこれはいい変化のような気もしているのだが。