雨が降ったりやんだり。
洗濯物を干したと思ったら入れたりまた干したりと
なにかとせわしい午前中。

最近恋人は、3時くらいまで仕事をして、
ベッドにもぐりこんでくる。
私はたいてい1時にはベッドに入って本を読みながら眠るから
眠る時間はいきちがいだ。
ベッドルームにはずっと遅くまで
仕事部屋のあかりがそっとしのぶ。
そのなかで私は眠る。

夜おそくに。恋人がベッドに入ってきた気配を感じると、
おやすみ、とか
いまなんじ?とか
おそくまで大変だね、とか
いっている(はず)なんだけれども。
なにいうてるかわかれへんからとりあえず無視しとったわ。
と恋人はいつも翌朝になると
憶えとるー?昨日寝ぼけとったで。といいながらそんなことをいう。
寝ぼけていたんじゃないのに。

3時まで仕事をしていても、
恋人は朝5時とか6時に起きて、仕事の続きをする。
意志的におきるわけではなく、目が覚めてしまうらしい。
それから今度は8時くらいから1時間くらい眠る。
この最後に1時間くらい眠って起きる、というタイミングだけ、
私の起きる、と一緒になる。
もぞもぞと顔を引っ張ったり腕をつねったりおはようといいあったりしている時間が
私は一日のなかでいっとう好きだと思う。
穏やかな一日のはじまり。

恋人は夕方にも1時間くらい、23時くらいにまた1時間くらい。
合計にすると6~7時間くらいは寝ているから
結局、私の睡眠時間と大差なくなってくるのだけれども
そんな小分けにしてよくねむった気分になるなあと不思議で仕方がない。
まるで野生のどうぶつみたいだ。
私は無論、たっぷりと長い時間ねむるほうが好きだ。惰眠。

野生のどうぶつみたいな習性の恋人でいいところは、
そんなふうに仮眠している恋人を
たっぷりと眺められるところだと思う。

ソファで。ベッドで。タオルケットや毛布にくるまって眠っている恋人。
にこにことした顔をしながら、汗かきなのでいつも額に汗をかいている。
私はそばでお皿を洗ったり料理をしたり本を読んだりパソコンに向かったりしながら
しかたないなあとタオルケットをかけなおしたりするのだ。

たぶんきっと。今日も。