朝と昼と夜と。

今日は三日月がとてもきれいだ。
真っ黒な空にぱっきりとした白い色の月。

スーパーマーケットへの買い物がてら、
今夜はお好み焼きを食べることにして
スーパーの近くの店に行く。
広島風のお好み焼きはとてもおいしくて、ぱくぱくとたくさん食べる。

朝。少し不安定になってしまっていたら
恋人が朝ごはんをつくってくれた。
ベーコンとスクランブルエッグでつくったホットサンドとスープ。
ものすごくおいしくてちょっとびっくりした。
びっくりして感激した。
洗濯物もほしてくれたので今日はかんたんな朝だ。

昼。元気になったので散歩に出た。
不安定になってしまった理由を話したら、
大丈夫やといつものように励ましてくれる。
心配あらへん、今週が終わればすっきりするし大丈夫や。

私はいったいどれくらい
そのことばに救われてきただろう。
そのことばと。あなたという存在に。

胸がぎゅーっとなって
手をつなぎたくなって
恋人の手首をぎゅっとつかんだ。
すじのはった手首。

歩きながら。
病院、泊まりは無理みたい。といったら、
それならぎりぎり遅くまでいて翌朝迎えにくるよと恋人はいう。
ずっと一緒にいたるから大丈夫や。
手術が決まったときに最初にいったことを
きちんと叶えようとしていたんだね。と嬉しくなる。

夜。おいしいお好み焼きを食べて
たくさん買い物をして
となりにはたいせつなひとがいて
しあわせで胸がきゅんとなる。
きゅんとなって思わず笑ってしまったら
なんで笑ったん？と恋人はいう。
ううんないしょーといってまた
家へつづく道を急ぐ。

空にはまだきれいな月が出ている。