恋人の友だちが泊まりにきた。
みんなで家でごはんを食べ、
おもたせのさつまいものタルトやプリンをデザートをいただく。
仕事の話できたのかと思っていたら、
結局仕事の話はすぐに終わってしまい、
あとはみんなで話したり、朝までプレステで桃鉄をやったりした。
恋人と私が接戦で恋人が勝ち、恋人の友だちはぼろ負けをした。

そろそろねよっか、ということになったのは6時くらい。
朝まで遊んだなんていったいいつぶりだろう。

お昼くらいに起きて、朝ごはんを食べM
家に帰るというそのひとを駅まで送る。

恋人の友だちというのは
私にとってはとても新鮮でうれしいものだ。
またきてくださいね、と手を振ってわかれる。

帰りにTSUTAYAでプリズン・ブレイクを借りて、
少なくなっていたお米を買いにお米屋さんにいく。
駅からの帰り道にあるお米屋さん。

お米を選んで胚芽米に精米してもらっているあいだに
お店にあった精米機などを見て
すごいねーこれ、といいあったり、
恋人がいつからやってらっしゃるんですか?
何代目?なんて店主に聞いたりしていたら、
(100年くらい前から米屋で、6代目、なんだそうだ)
地下にあるおおきな精米機を見せてくれるという。

店主の案内で、店の奥にあるちいさなドアを開けて、
急な螺旋階段を数段降りてからおそるおそる下を見ると。

なんとそこは、地上2階建てから3階建て分くらいはありそうな、
体育館のようにものすごーく大きな空間があり。
でんでんと数台、大きな精米機のようなものと、
店頭では見たことがないようなものすごーく大きなお米の袋がたくさん積まれているのだった。

足元をすくわれそうな高さに、怖さはんぶん、
はじめてみる光景に、興味はんぶん、
といったところ。

ものすごくすごいものを見た!
という気分になる。

だって毎日そのお米屋さんの前をとおっていたし、
ちょっとした買い物でお米屋さんに入ったこともある。
その地下に、こんな空間があったなんて。
そうしてこのおおきな地下の空間で。お米が鎮座し、あるいは精米をされていたなんて。
私たちに見えているのは。
ものごとのほんとうにほんの一部なのだ。

これってふつう、お米屋さんみんなあるものなんですか?ときいたら、
いやここまでのはあまりないと思うよ。
と店主さんはすこしばかり誇らしげにいいながら、
精米が終わったお米の袋と、おまけのふりかけくれた。

なんだかとても。いい経験をしたような気がする。