末弟の就職が決まった。
第一報の電話が夜に入る。

嬉しい。すごく嬉しい。
自分のことよりも。ずっと。

やりたい仕事だから、どうしても受かりたいといっていた弟。
慣れないこともほんとうに頑張って、
彼なりに精一杯のことをして、
そうしてやっと手に入れたもの。

これからとても忙しくなるだろう。
ハードで難易度の高い仕事がつらくなる日もくるかもしれない。
それでも。
やりたい仕事と出会えて。
そうしてそれを自分で勝ち取った今日という日を
きっと彼は忘れないだろう。
だから頑張れると思う。

なんだかとても嬉しかった。

たくさん協力してくれた恋人にすぐに伝える。

よかったなあ、ほんまに。
これで人生変わるで。

そんなことをいっていて。おおげさでもなんでもなく。
確かに人生変わるくらいの転機なのだ。

末弟に、
おめでとう。よかったな。
と伝えている恋人に、私からもお礼をたくさんいう。

田舎の両親にも、まずは弟から電話を入れ。
間髪をおかずに両親から電話が入る。

とても嬉しいのだろう。
何度も何度も信じられない、よかった、と繰り返す父と母に。
私もほんとうに嬉しいよ。
父と母は交互に恋人にお礼をいっていて。
恋人も笑いながらなにかいっている。

なんだかほんとうに。
ほんとうにとても嬉しいのだ。今夜は。