Sちゃんと会う/雷雨。

先日、友だちに会った。
西表に住むSちゃん。

Sちゃんはいつもは西表に住んでいるのだけれども、
今回はインド帰りだ。

いつものように数時間、話をした後に、
（インドに関するいくつかの興味深い話やお互いの近況、社会人10周年を記念した同期のあつまりについてなど；Sちゃんを私は会社の同期なのだ）
トレガーワークのセッションを受ける。

最近、あまり眠れない日が多かったり、
胃の調子が極めて悪かったので、
そのあたりを中心にしてもらう。

セッションの最後らへんで。
突然西表の海岸が目の前いっぱいに広がってきた。
上原のそばの、はじめてトレガーワークを受けた海岸と、そこに続く道。
たくさんのかにがわさわさと歩いていた道。
たいせつなひとと一緒に行って、ほんとうに楽しかった、そうしてSちゃんに再会した、
南の島の濃くてあたたかい空気。

そんなことがわあわあと思い出されて。
なんだか涙がとまらなくなった。
しあわせでいっぱいの空気と、ここのところ不安になっていたことと。
そんなことがないまぜになる。

ほんとうはかなしいんだよ。
私ね、ほんとうはかなしいの。
くるしいけどくるしいっていえない。
みんなやさしくて心配してくれるからいえないの。

そんな子どもみたいなことをいう私を
Sちゃんはそうだよね、わかるよ
私たち女どうしだもん、すごくわかるよ
そんなことをいって静かにたたずんでいてくれる。

ナオちゃんと再会させてくれたのは、
あれはだれだったっけなってセッション中に思ってたんだよね
そのひとに感謝しないといけないなって。

Sちゃんは泣き出す前の私にそんなことをいっていて。
私もまったく同じことを思っていて。
ほんとうに、そのひとに感謝だなあとゆっくりと思う。
確か同期のUくんじゃなかったかな。本当に感謝だ。

今日はひどい雷雨が降った。
新しく住む街にちょうど私たちはいて。
その雷雨のなかを新しい家に向かった。
激しい雨が降っていても、その家はとてもさわやかに明るく私たちを迎えてくれる。
きっと楽しい生活になるだろう。
もうすぐ引越し。