病院の検査結果が出た。
最悪の事態は免れたものの、最善の事態でももちろんなく。
思っていたよりも少し悪い状態。

医師からの説明は冷静に聞けたと思う。
事前に丁寧に教えてくださったかたのおかげで、その事態についてもきちんと理解できたと思う。
過大にとりすぎることも過小に思い込むこともしなかったはずだ。

それでも。かなしかった。
それが率直な感想だ。

終わったらすぐ連絡してやといっていた恋人に連絡をした。
話をしながら言葉に詰まる。

でもな。俺は今回の結果は最良やったと思うで。
変に経過観測になったらむしろつらいやん。
将来のこと考えても俺も安心やし。絶対にラッキーや。

絶対にラッキー。

何度も繰り返されるそのことばに救われる。
そうだよね。きっとラッキーだったと思う。

たとえば。人間ドックを受けた時期。
タイミングがずれていたら初期症状で見つけられなかったと思う。
あるいはもっと前の段階で曖昧なままだったかもしれない。
たとえば。選んだ病院。精密検査の日程。
有数の医師やスタッフが多く、また検査の日程もとても最良のものだったらしい。

そしてなにより。まわりにいるひとたちのこと。