狗飼恭子さんの「国境/太陽」を読んでいる。
たまたま書店で手にした本。
好きになる本かどうかはまだわからない。
本の題字や登場人物の名前にどうも憶えがあるなあと思ったら、
村上春樹さんの「国境の南、太陽の西」のオマージュだった。なるほど。
村上春樹さんの本はどれもとても大好きで、
かたっぱしから読んでいるひとのひとりなのだけれども。
「国境の南、太陽の西」だけは、はじめて読んだときに全然ぴんとこなかったものだ。
確か大学の頃だったと思う。
サークルの部室で、先輩たちが「国境の南、太陽の西」のはなしをしていて。
(私がいたサークルのひとたちは、村上春樹を好きなひとが多かったのだ。そのころの多くの学生たちと同じように)
議論をしている先輩たちのあいだでも、評価が二分していた。
すごく好きだというひとと。ぜんぜんわからないというひとと。
私はそれを同じ部室のかたすみでひっそりと聞いていて、その議論に交わろうかどうか少し考えてやめておいた。
なんだかめんどうくさくなる気がしたから。
それから10年くらい経って、ちょっとしたことから「国境の南、太陽の西」をもう一度手にとって。
それから3回くらい、立て続けに読んだ。
同じ本を繰り返して読まない私にとって、これは極めて珍しいことだ。
なんというか、ものすごく「打たれた」のだった。
たぶん小説というものは、読んでいるひとの気分とか、あるいは成長段階で得られているものとか失うものなどによってものすごく左右されるものなのだろう。
たぶん学生のころからのたくさんの、あるいはなにがしかの経験により、
私は「国境の南、太陽の西」に対して理解や共感を憶えるようになったのだろう。
狗飼さんの「国境/太陽」には、足の悪い「島本さん」もちゃんと出てくる。
これからどんな話になっていくのだろう。
しかし同じタイミングで東野圭吾さんの「幻夜」も買ってしまった。
東野さんの本はどれもとてもおもしろいので、この本もおもしろいに決まっているし、そして東野さんの本は読み出すと途中で止められないという有害図書だらけなのだ。
だって寝るのも惜しんで一気に読んでしまうくらいなんだもの。
読みたい本が目の前にたくさんあるときって、おいしそうなケーキがいっぱいのショーケースを見ているときととても似ている。
あれもこれもぜんぶいい、でも最初に食べるのは選ばないといけない。そんな感じ。
そういえば、昨日読んだ本(山崎ナオコーラの「人のセックスを笑うな」)に、とてもいい描写があったんだった。
これもまたどこかのタイミングで書いておくとしよう。
さてとりあえずは「国境/太陽」を読むとしようか。
たまたま書店で手にした本。
好きになる本かどうかはまだわからない。
本の題字や登場人物の名前にどうも憶えがあるなあと思ったら、
村上春樹さんの「国境の南、太陽の西」のオマージュだった。なるほど。
村上春樹さんの本はどれもとても大好きで、
かたっぱしから読んでいるひとのひとりなのだけれども。
「国境の南、太陽の西」だけは、はじめて読んだときに全然ぴんとこなかったものだ。
確か大学の頃だったと思う。
サークルの部室で、先輩たちが「国境の南、太陽の西」のはなしをしていて。
(私がいたサークルのひとたちは、村上春樹を好きなひとが多かったのだ。そのころの多くの学生たちと同じように)
議論をしている先輩たちのあいだでも、評価が二分していた。
すごく好きだというひとと。ぜんぜんわからないというひとと。
私はそれを同じ部室のかたすみでひっそりと聞いていて、その議論に交わろうかどうか少し考えてやめておいた。
なんだかめんどうくさくなる気がしたから。
それから10年くらい経って、ちょっとしたことから「国境の南、太陽の西」をもう一度手にとって。
それから3回くらい、立て続けに読んだ。
同じ本を繰り返して読まない私にとって、これは極めて珍しいことだ。
なんというか、ものすごく「打たれた」のだった。
たぶん小説というものは、読んでいるひとの気分とか、あるいは成長段階で得られているものとか失うものなどによってものすごく左右されるものなのだろう。
たぶん学生のころからのたくさんの、あるいはなにがしかの経験により、
私は「国境の南、太陽の西」に対して理解や共感を憶えるようになったのだろう。
狗飼さんの「国境/太陽」には、足の悪い「島本さん」もちゃんと出てくる。
これからどんな話になっていくのだろう。
しかし同じタイミングで東野圭吾さんの「幻夜」も買ってしまった。
東野さんの本はどれもとてもおもしろいので、この本もおもしろいに決まっているし、そして東野さんの本は読み出すと途中で止められないという有害図書だらけなのだ。
だって寝るのも惜しんで一気に読んでしまうくらいなんだもの。
読みたい本が目の前にたくさんあるときって、おいしそうなケーキがいっぱいのショーケースを見ているときととても似ている。
あれもこれもぜんぶいい、でも最初に食べるのは選ばないといけない。そんな感じ。
そういえば、昨日読んだ本(山崎ナオコーラの「人のセックスを笑うな」)に、とてもいい描写があったんだった。
これもまたどこかのタイミングで書いておくとしよう。
さてとりあえずは「国境/太陽」を読むとしようか。