長野、第二夜。
しつこいようだが寒い。

昨夜はホットカーペットの上に布団を敷き、さらに灯油のファンヒーターを点けて寝る。
それでも寒い。だって部屋のなかで吐く息が白いんですよ。まったく。

昼は大学のサークルの先輩とランチ。
長野出身の先輩で、Uターン就職をしたひとだ。
長野で会うのは思えばはじめてのことで、それにふたりでご飯を食べるのもはじめてで、なかなかおもしろい体験だった。
出張で時折東京にもくるとのこと。その際にはお鮨でも食べましょう、ということになる。

夕方から隣家の祖父母宅で食事会。
私の実家は毎年大晦日の夜と元旦の朝、そしてお盆は祖父母の家で食事会をすることに決まっている。
海外に旅行にいくとか。仕事があるとか。そういう大義名分(?)でもない限り、この食事会は絶対的なものだ。
父が子どものころも、祖父が子どものころも、ずっとこの習慣は変わらないらしい。
その祖父が亡くなってからも、この一献を交える儀式は続いている。
食事の前には仏壇に手をあわせ、供物を添えたりする。
お仏壇の上には祖父の遺影。今年は祖父の七回忌にあたる。

食事のあとは実家に戻り、猫をかまったりしながら見るともなしに紅白歌合戦を見て(母が徳永英明さんのファンなのだ)。
日付が変わるころに近くのお寺へ二年詣りに行く。
夜のお寺にはひとがたくさん集まっている。
凛とした空気に響く鐘の音、満天の星。
今年一年も変わらず健康で、豊かに過ごせるようにと手をあわせる。

さて年末年始の恒例行事もひとつおわり。
これからひとやすみをして、明日(というか今日)の朝は、6時に起きて近くの温泉へ朝風呂に行くらしい。
母がどうしても行きたいといっているので、まあこれも親孝行のうちとがんばることにした。
明日の朝も寒いだろうけれど。

そしてみなさま。
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞ。よろしくお願いします。