時期。

大好きな友だちが、ローマに住むことになった。
来年の1月から。
ダンナの転職が決まったよ、ローマに住むよ、
とメールがくる。

ああそれでなのかとふと思う。
最近やたらと彼女のことがこころにちらついていて、
そろそろおいしいものでも食べに行こう？と、
まさに連絡をしようとしたところだった。

友だちとは大学のときからずっと仲がいい。
彼女が恋人（現ダンナ）について海外に住んでいた数年間も、
メールや電話をときどきしたし、
ときには日本の食べ物を郵便で送ったり、向こうの食べ物をもらったりもした。

会っても会わなくても、お互いのことを大切に思っていることは変わらない。
でも物理的な距離が遠くなるのはなんともいえず淋しいものだ。

そういえば弟が来年からトロントに住むかもしれないらしい。
仕事の関係で招聘されて、諸々の折り合いがうまくつけば、のことだけれど。
兄も1月からボストンの大学に招致されていたのだけれど、こちらはメンドウだからといってそのありがたいお誘いを蹴ったとか。
まったく兄らしいのだけれど。

弟も友だちも。
一気にみんなどこかへ行ってしまう。
そういう時期なのだろうか。
次の新しいなにかへ向かっていく時期。
私はそんな大切なひとたちの背中を見る。

とはいえ。もちろん。
ローマとカナダに一気に宿ができるのは
かなり喜ばしいことでもあるのだけれど。