先々週だったか、学生時代の先輩と友人とでお邪魔し、
来週は会社の後輩を連れて行くことになっている。
そして今夜は学生時代の後輩と中目黒の魚がおいしいという店に行くことにしていたのだけれど。
仕事がおしたこともあり、近場の銀座にしようと相成り。
それなら、と嵯峨野にお邪魔することにした。

当日の電話ではさすがに席はないかと思ったのだけれど、少し遅めの時間ということもあり、ちょうど帰った先客のあとに席がつくれるからおいで、とご主人に快諾していただく。

嵯峨野の食事は本当においしい。
ひとつひとつ丁寧につくられた、あたたかい品々。

今夜は刺身をいくつか盛っていただき、
いつものポテトサラダに甘鯛の一夜干し(お店でつくっている)、
カキフライ、松茸の土瓶蒸し、締めににゅうめんをいただく。

ポテトサラダを真似してつくってもどうしてもここの味にはかなわない、といっていたら。
それを聞いたご主人と板さんが、それはそうですよ、だってうちはマヨネーズからつくっているんだもの、と教えてくれた。
その後、マヨネーズだけ少しいただいたけれど、確かにここのマヨネーズは本当においしかった。
これまでいただいた、どこの手づくりマヨネーズよりも。
だもの、ここのポテトサラダがおいしいはずだ。

今年初めての土瓶蒸しは香りが高く、出汁の味もしっかりとしている。
だいたい私は松茸というものがあまり好きではないのだけれど、
この土瓶蒸しだけは別で、毎年食べずにはおれないのだ。
そして今年もしっかりといただけた。
旬のなごりの松茸。

にゅうめんとともにご主人が鮭のおにぎりもつくってくれて、
そのおにぎりもなんともいい塩梅で、
今夜もすっかりと満足する食事となった。

他のお客さまが帰られたあとに、ご主人といくつかの個人的な話をする。
その会話のなかで、私、食べるのが大好きなんですよね、というようなことをいったら、
それは見ていればわかるよ。おじさんこの商売長いからね、と笑われた。

別のひとの何倍も食べるとか、気難しいことをいっているわけでもないのに、
どうしてわかってしまったのだろう。
実際に食べるのが大好きだから、
それはまあ仕方のない話ではあるのだけれど。

そんなこんなで嵯峨野の夜はふけ、
おなかもいっぱいになったところでお店をあとにする。
そうして来週もまた嵯峨野にお邪魔できることが嬉しいと思う。
食べるのが大好きでよかったと思う。

#銀座割烹嵯峨野
同じような名前のお店が銀座にはいくつかありますが、こちらは銀座7丁目のお店です。