失礼、が似合うひと。

電車の中で足を踏んでしまった。雑踏の中で誰かとぶつかった。

そんな咄嗟の場面で相手に謝罪をするとき。
私は「すみません」ということが多い。
「すみません」もしくは「ごめんなさい」。

時折、中年とか年配の男性で「失礼」というひとがいる。
さっと「失礼」といって去っていく男性。

私はあの、ある程度年齢がいったひとの「失礼」がとても好きだ。
若い男の子が「失礼」というのは全然似合わないし、
女性がそういったらちょっとぶっきら棒。

だけれども。
男性の深みある声でいうそれは、
とてもしっかりとした、きちんとした感じがする。
しっかりとしていること。きちんとしていること。
このふたつは大人の男であるための絶対条件だ。

私は女性だから「失礼」はいわないけれど、
まわりにいる男性たちにはぜひ「失礼」が似合うひとになってほしいと思う。
まわりの女子たちとこういう話はしたことがないから、
女性みんなが素敵だと思ってくれるかはわからないけれど。