朝、金木犀の香りのなかを駅に向かう。
ふんわりとささやかな香り。
金木犀には晴れた秋の空がとても似合う。
しっとりとした雨のにおいにもやさしく溶けていく。

友人と食事に行った。
期せずして同じような境遇になっていた彼女と、わかるーとかそれだめだよーとか言ったり言われたりしながらおいしいものをたくさん食べて、少しお酒を飲んだ。

お互いの近況とか、私の従妹が結婚する話とか(ダンナになる人の実家が彼女の実家のそばなのだ)、筆跡鑑定とか名前の由来とかオフィスで起こった怖い話とか(本当に怖くて泣きそうになった。早速会社で披露したらみんな激烈に怖がっていたくらい!)。

もう本当にいろんな話をたくさんして、あちこちに話が飛びまくって。
でもそういうのって同じ温度で話せる友だちならではだなあと、
改めて友だちの存在の貴重さを感じる。

そうして楽しい気分のままで家路についた。
こういう夜はとても幸せ。

今日も一日がんばろう(もう昼だけど)。