いよいよ旅も終わり。

両親はとても満足してくれて、何度もありがとう楽しかったといって長野へ帰っていった。
とても短い旅だったけれど。なんだかとても大切なことをした気がする。

親孝行ということばにすると少し安っぽくなるけれど。
でもこうして目に見える形で親孝行をすることは、案外とても大切なことなのだ。

新幹線のホームで迎えた両親は、半年ぶりに会うくらいなのにはっとするほど年をとっている。
電話で話をしたり、年に何度か帰省もしているし、誕生日とかなんとかの日には贈り物を贈っているけれどでも、
そういうことだけでもないんだよなあと、本当に喜んでいる顔をしていた両親を見送りながら思った。

いまこうして3人で撮った写真を見返していて。

父も母もとても嬉しそうな顔をしていることに気づく。改めて。

そう。きっと本当に嬉しかったんだと思う。


だから。きっと来年もまたどこかへ連れて行きたいなと思う。
連れて行けるような私でいたいと思う。