華恵さんの〝小学生日記〟を読んだ。

モデルの華恵さんが、小学生のときに書いた作文をまとめた本。

少し前に話題になっていたように思う。


華恵さんの文章はとてもかわいらしい。

幼いとかキュートとかいう意味ではなくて、飾らないまっすぐな言葉がいっぱい詰まっていて、きらきらしている。

そのきらきらした感じがなんともいえずかわいらしい。

なんていうのかな、真っ青な空で白い雲がぽかぽか浮いている日に見る太陽の光みたいなのだ。


小学生ってもうずいぶんと遠い記憶なんだけれど、

でも私も華恵さんの〝小学生日記〟のように、友だちや先生や両親や兄弟や遠足や宿題や好きな男の子のことで毎日がいっぱいだったはずだ。

そんなことを少しずつ思い出したりした。

もっとも華恵さんよりはずっと子ども子どもしていたように思うけれど。


思うに子どものころは。
自分と自分のまわりのほんの少しのことが世界のすべてで。
そのちっぽけだけれどおおきな世界のなかで、泣いたり笑ったりして毎日を過ごす。


子どものことばや視線がまっすぐなのは、相手とか背景とかを考えないからで、いいとか悪いとかそういうことではないのだ。
おとなになると否が応でもいろいろなことを考えるようになる。
それは自分たちが思っているよりもずっといいほうに効力を発揮しているはずだ。
だから子どもとおとな、どちらが優れているとかきれいだとかそういうことではないのだ。


華恵さんの〝小学生日記〟を読みながら
そんなことを考えた。


朝、通り雨があって今日はいつもよりもずっと涼しい。
明日から週末。