ずっと忙しい日々が続いていたのだけれど、
その忙しさの3割くらいを占めるあるプロジェクトにストップがかかった。
ひとつの部分で致命的な欠陥が見つかり、それを解消しないことには先に進んではいけないというお達しが出たのだ。
私が担っていた箇所とは直接的な関係はないのだけれど、その欠陥は基幹にかかわる部分だったため、プロジェクト全体が停まった。
プロジェクト全体納期が半年以上先まで伸び、私の担当分野の再開の目処はない。
昨日の夕方、その報告の電話を受ける。
申し訳ないねと電話をしてくれた方の今後の収拾作業のほうが大変に思えたので、だいじょうぶですよ、では一旦waiteということで。と明るくこたえる。
ではまた、と電話を切ったあとに、それは突然やってきた。
こころが折れる。
最近流行っている表現のように思うのだけれど、
これが本当にこころが折れるということなんだと思うような、そんな状態。
急激に集中力や精気のようなものがどんどんとそがれていく。
そんなふうになっていく自分に驚く。
その仕事の(あるいは仕事そのものの)、こころに占める割合に気づく。
その日の夜に予定されていたプロジェクト定例会議も急遽中止になったので、
会社のそばにあるデパートにふらふらと立ち寄り、
ワンピース4着(しかも色違い2着)、水着2着、ボレロ1着を2時間のうちにお買い上げ。
これぞ衝動買い。散財。としかいいようのない買い物をし、
さらに美容室で髪を切り、いままでと違う髪の色に変えた。
そうしてようやくひとごこちついた。
夜、恋人に電話する。
ひとしきり私の話をきいたあとに
ええやん、時間できたことやし、なんか勉強でもしたらええんちゃう?
大変やったな、がんばっとったのにな、といいつつも恋人はいつものように冷静にいう。
水着を2着買ったといったらさすがに笑っていたけれど、
でもどんなときにも変に同情したり一緒になって憤慨したりしないところが恋人のいいところだ。
そんなふうに思えるところまで
なんとかこころも戻ってきた。
さてまた明日からがんばろう。