友人が日記に、おいしい納豆の食べ方に関する質問をしていた。
彼女のご両親は関西生まれ。
彼女も関西の生まれ育ちのため、納豆の存在を知らず、食べたのはつい最近である。
ついては納豆のおいしい食べ方を知りたい、という内容。
私が生まれ育った家では、二日に一度は食卓に納豆が並んでいたと思う。
納豆がない日は長芋をすりおろしたもの。または海苔。
思えばご飯になにかをかけて食べるのが好きな家族だったのだろう。
私自身は子供のころ、そんなに納豆が好きではなかったように思う。
だから今日は納豆ではなくて長いもにして、と母に訴えていた記憶がある。
けれども特に最近、納豆を食べたいと思うようになった。
そんなわけで家で白いご飯を食べるときは、たいてい納豆も一品に加える。
おだし、もしくはおだしと卵を納豆に混ぜるのがもっとも好きな食べ方。
刻み海苔、かつおぶしなども加えることもある。
ときには細かめにしたまぐろやいかそうめんに混ぜたり、青紫蘇やオクラを加えたり、ぶっかけ蕎麦やカレーのトッピングにしたりもする。
恋人からリクエストされてつくるようになったテンジャン(韓国のお味噌汁)は、納豆を入れるのが正確なレシピだ。
件の友だちの日記の問いかけには、短い時間にたくさんの、かつヴァリエーションに富んだ食べ方が載っていておもしろかった。
みんな納豆には一家言あるらしい。
定番と思われるもの以外にも、アボガドとあわせる、たくあんを刻んで入れる、辛子ではなく山葵を使う、冷やしうどんにトッピングする、などなど。
なかなかおいしそうなものもたくさん載っている。
私もいくつか試してみようと思う。