カフェ・ゲルストナーは美術史博物館のなかにある。
たっぷりと絵画や彫刻を堪能したあとに、私はこのカフェ・ゲルストナーを訪れた。
思うのだけれど。たくさんの美の洗礼を受けて、高揚や重々しさを引きずったまま、ぽんと街中に出るのはちょっと危ない。
日本でもそうだし、ましてや外国ではもっとそう。
ぼうっとしているしふらふらもしている。
だいたい私は絵や彫刻を見ると、どうも気持ちがどーんと重くなるのだ。
そこにこめられた意思的なものを受け止めすぎてしまうのだと思う。
嫌な重さ、というのではないのだけれど。
さてカフェ・ゲルストナー。
何千万点もの美術品を見終わって、その気を静めるためにも。
そしてなんといってもこのカフェの装飾…天井に書かれたフレスコ画は素晴らしいし、階段や壁に施された彫刻も美しい…を楽しむためにも。
訪れてみる価値はあるだろう。
#cafe gerstner カフェ・ゲルストナー[ウィーン]