会社の元同僚、Tさんとエレベーターでばったり会った。
お互いにコンビニに行くところだったので、せっかくだからと近くで少しお茶を飲むことにする。
このひとは感心してしまうくらい多面的に行動をする。
趣味にしろ仕事にしろなんにしろ。
常になにか新しいたくらみを持ち、それを形にしていく。
いつもずんずん先を行く。そんなひと。
お茶を飲みながらひとしきり最近のお互いの話をする。
最近の話をするといっても、Tさんとはわりとしょっちゅうお茶をしたり立ち話をしたりしているほうなのだが、それでもいつもTさんの話には新たに形になった何か、の話がある。
Tさんとお茶飲みながら。
ああもっと時間がほしいなあ。といったら。
でも一日は24時間で、一週間は7日なんだよみんな。と彼はいった。
そのとおり。
一日は誰にも同じ24時間だ。
その24時間が36時間もあるように見えるひともいるし、その逆のひともいる。
この友人は一日24時間あるように見えるけれど、その24時間のことをきちんと意識して使い切っているように私には見える。
急いでもいないし焦ってもいない。その逆でも無論ない。
でもきちんと使う。すみずみまで使う。
もちろんカフェでお茶をのんびり飲んだり。私などとこうして無駄話に興じる時間だってちゃんとある。