森博嗣さんの〝アイソパラメトリック〟を読んでいる。
森さんのこの本は発刊当時も話題になったし、森さんのサイトでも公開されていたし、さらに最近文庫化されたので、読んだことがあるひとも多いのではないかと思う。
ノンスクロールで読める小説を毎日書こう。
とあるとき思った森さんが書き溜めたショートショートに、森さんが撮った写真が配されている。
森さんの写真はとても素敵。静かでたいらか。
数学者なのに小説を書いて、さらに写真も撮れるなんて。
ここまでくるとちょっと犯罪なのではないかと思う。
雨が続く。
毎日毎日、雨雨雨雨。
いったいいつ五月晴れはやってくるのだろう。
今日お昼時に入った小料理屋さんで、ビールメーカーのルートセールスというか、自社製品を入れているお店のビールサーバーや冷蔵庫や看板などを専門にメンテナンスする人、が。
食事(と営業)がてら、ご主人と話をしていた。
こうまで雨が続くとしんどいんじゃないの?とご主人が水を向けたのを皮切りに。
例年のビールの売れ行きや酒類全般のトレンド(なにが売れてきているかとか)、ビアガーデンの歴史、などの、お仕事柄、の話をたくさんしていて。
私はひとりだったこともあり。たっぷりと聞き耳を立てた。
日ごろ接しない業界のひとの話はとてもおもしろい。勉強になることも多い。
ちなみにこの小料理屋は、カウンターの割烹でメニューもすこぶる小料理屋なのだが、壁にはヘプバーンやビル・エヴァンスのモノクロのポートレートがかかり、さらにjazzが低く流れているという不思議な店だった。
どうやらご主人(40代くらい)と、お母さんではないらしいが血縁はありそうな年配の女性(60代くらい)がふたりでやっている。
そのビール会社のひとが帰ったあとは、ひとしきりご主人と女性とでサッカーの話をしていた。
ご主人:さっきの人、中田に似てなかった?
女性:全然似てやしないよ。目が一重なら中田って言やいいってもんじゃないよ。
ご主人:まあそうだけどさ。じゃあ巻に似てるって言ったらよかったかな?
(マキとナカタは全然似てないと思うんですけど。と私は心で激しく突っ込みをいれた。しかもそのルートセールスの男性はどちらにも似ていなかった。それよりもヤクルトの古田さんに面差しが似ている)
女性:マキマキっていったいどこがいいのさ。全然わかんないよ。
ご主人:ワールド杯にカズ出したらいいのに
(そうじゃなきゃカズはいつまでも引退できないじゃん?というのがご主人の主張だ)
女性:カズ?あたしカズだいっきらい。やっぱりゴンでしょ。
ご主人:またゴツいところくるねえ。
女性:ゴツいくらいでいいのよ。男はガッツがなきゃね。
とかとか。目の前にいるお客(私)はなんのそのでかなりおもしろい会話をぽんぽんと繰り広げいてる。
いや、やっぱりミツオでしょ。と主張しようかとも思ったのだけれど、際限がなくなりそうなので自粛しておいた。
明日もときどき雨が降るらしい。
金曜日。あっという間の週末。