朝8時過ぎ。ようやく仕事がひと段落し。
恋人の家に向かう。
今夜は徹夜になりそうなこと。仕事が終わったら家に行くこと。
そんなことをメールしていたから。
休みの日でも朝早くから起きている恋人は。
疲れたやろ。ごくろうさん。
そういって私を出迎える。あたたかく。やさしく。
こんな朝は。
すぐに眠ってしまうのもなんだかもったいない気がして。
だからこの前会ったときからの。
電話やメールで伝えていなかった話などをする。
友だちや先輩と食事をしたこと。仕事のこと。
刺激を受けたこと。楽しかったこと。大変だったこと。新しく考えたこと。
そんなことを。お互いに。
昨日の夜からなにも食べてないし。とてもおなかが空いているんだけど。
でもこれから寝るから食べないでおくよ。太っちゃうし。といったら。
そんなんたいして変わらへん。と笑いながら一蹴された。
それにしても。徹夜明けの朝はいつも変な具合に頭が冴えていて。
それでも一度横になると。どうやらぐっすりと眠ってしまう。
今朝もやっぱり同じふうで。
気がついたらお昼に近い時間になっている。
ああ眠っちゃった。と隣の部屋で本を読んでいる恋人にいったら。
よく寝てたで。疲れたまってるんやろなあ。とこたえながら。
そういえばおなか空いてへんの?サンドイッチあるで。食べ。
とつけくわえる。思い出したように。なんでもないことのように。
私が眠り込んでいるあいだに。
近くのお店で買ってきたというサンドイッチ。
料理ができない恋人の。そのいっぱいのやさしさを。
私はとてもうれしいと思う。
私が好きな食材がいっぱい入っているそのおおきなサンドイッチを。
だから私はたくさん食べる。
それが連休初日の。今朝のできごと。