今夜は旧部署の歓送迎会。
総勢200人くらいの面々に送別してもらう。
この部署には希望して異動してきた。それから2年半。
今度も。希望して新しい部署へ異動する。
旧い部署やいまの仕事が嫌なわけではない。
新しい部署で担当する仕事を〝より〟したい。それだけのことだ。
送別会の帰り道。
みんなが書いてくれた色紙を。一枚では足りなくて何枚にもなっていた色紙のことばを。ひとつひとつ読む。
こんなふうに見ててくれたんだな。
そんなことを思いながら。
何度も異動をしていると。
おわかれのシーンでもらった色紙がいくつにもなるけれど。
書かれている内容は。
変わったところと変わらないところがあって。
そのどちらもきっと私の。
アイデンティティなのだろう。
少なくともそのときの。あるいは変わらぬ。
いつかまた一緒に仕事をしよう。
今回。そういってくれたひとがたくさんいたことを。嬉しいと思う。
仕事をしていてこれほどの賛辞はないと思うから。
宴席で。最後に上長のMさんがスピーチしてくれた言葉。
○○(私の苗字)がなにかを決定しているときには。
ものすごい自信を持っているのがわかる。
いつも淡々と仕事をしているように見えるから。
みんなにはわからないかも知れないけれど。
それだけの自信でいえる、その裏で。
いったいどれだけの努力をしているのか。
なんにもいらないなあと。思った。
私は努力という言葉が好きじゃない。
だって好きなことに精力をかたむけることを。
努力とはいわないから。
たとえば本を読むのが好きなひとが。
1日1冊本を読むことを努力とはいわない。
私は好きで仕事をしている。好き放題させてもらっている。
でもときにはやっぱりしんどいこととか。つらいなと思うこともあって。
早く帰りたいなとか。疲れたなとか思うこともあって。
でも殆どの場合において。
あと1ミリ。がんばるほうを選んできた。
上長Mさんは。いつか一緒に働いてみたいと思っていたひとで。
そのひとにそんなふうに見てもらえていたことが。
私のあと1ミリを。
感じて。あるいは想像してくれていたことが。
とても強くこころに響いた。
色紙にも。
上長から。また是非一緒に仕事をしよう。という言葉を。
いままさにともに仕事をしている上司からも。新しいビジネスか新しい部署を立ち上げるときには必ず呼ぶから。という言葉を。
そしてほかにもたくさんの。嬉しいはなむけの言葉をもらっていて。
その言葉が実現するかしないかはわからないけれど。
少なくともいまの。彼らの思いを。心から嬉しく思う。
また新しい部署での仕事がはじまって。
いつかそこを去るとき。
今夜と同じ言葉を。いわれる私でいたいと思う。
いつかまた一緒に仕事をしよう。