さて。私がセンセイと話をしていて。とてもいいなと思ったのは。
センセイがちっとも謙遜しないこと。
そしてそこに筋がとおっていること。理にかなっていること。
だって一流だもん。影でこそこそしなきゃいけないようなことしてないもん。
それにいいクルマ乗って。一戸建てもマンションもたくさん持ってて。
きれいな奥さんがいて。娘が2人もいて。孫までいて。
それで、いやいやたいしたことありませんよ、なんて言ったら嫌味でしょ?
たとえばね。とセンセイは。
今度は私と同席していた制作会社のスタッフさんに向きなおる。
この前、○○(私の会社名)の仕事を引き受けているプロダクションなんてすごいですね、といったら。
「いえいえ、たいしたことありません」っていったでしょ?
それって謙虚なつもりでも、○○やそこで働いているナオさんに対して失礼でしょ。
しかもたいしたことない会社に原稿を書けって私に言ってるってことでしょ。
そういうときはね。「そうなんです、一生懸命やらせてもらってます」
そういったほうが気持ちよくないですか?
そのとおりだと。私は思う。
そしてセンセイがそう言えるのは。言い切れるのは。
己の境遇や立場に甘んじているからではなく。
それを築いてきた過程への自信と。
たゆまず誠実に。なにかを築き営んでいることへの自負。
自慢ではなく自信。
だからこそ。
話をしていてこんなにも気持ちがいいと感じるのだろう。
自信をもつことはとても大切。
そんなことを。
センセイと話しながら強く思う。