日曜日の朝。目覚めたら。
ものすごくひどい腰痛と背筋痛におそわれる。
寝返りも打てない。立てない。座れない。
おそらくは昨日の遊園地で。
子供の乗り物だと思って乗った乗り物が。
実はかなり激しいジェットコースターだったのだけれど。
こころの準備をしていなかったために、座り方もジェットコースター用のそれではなくて。
背もたれに強かに腰を打ちつけた。
そのせいに違いない。
今日はずっと楽しみにしていたたんじょうび。
なのにあまりに腰と背中が痛い。
お買い物に行くことになっていたのだけれど。
そんな痛かったらゆっくり見れへんし。
買い物はまたにして、今日は家にいよ。
という提案により。
のんびりといつものように過ごす。
いつもの週末と同じ週末。
ゴルフスクールに行き(痛いことを忘れてつい行ってしまうが明らかに失敗)。
スポーツジムのサウナに入り。
帰ってからお昼寝をし(脳みそ溶けるで、と何度もいわれたけれど眠り続ける)。
はっと起きたら夕方で。
もはや誕生日の3分の2が過ぎている。
さすがにそろそろお腹も空いたので。
今日は外ごはんにしようと外に出て。
食事のあとにケーキを探す。
たんじょうびのお祝いのケーキ。
お互いのたんじょうびにはケーキを買って。
としの数だけろうそくを立てて祝うのは。
私と恋人の毎年の習慣。
ぐるぐるといくつかのケーキ屋さんをひやかしてまわり。
いっとうおいしそうなケーキ屋さんで。
ちいさなケーキを3つ買う。
ひとつは私。ひとつは恋人。
最後のひとつはふたりで半分。
ろうそくつけてくださいね。
おおきいのが3本と。ちいさいのが2本。
そういって恋人は。
ケーキをつつんでもらっている。
そうやこのケーキに。
ジャムつけたらぜったいうまいで。
そんなことを嬉しそうにいう恋人に。
そうかなあと私は思いながら。
ジャムもあわせて買って帰って。
そうして部屋の明かりを消して。
ろうそくにきちんと火をつけて。
ハッピーバースディの歌を最後までちゃんと歌ってお祝いしてくれる。
ちいさなショートケーキにさしたたくさんのキャンドルは。
とてもきれいなのになんだか少しおかしくて。
歌は苦手というあなたが照れながら歌うハッピーバースディが。
とてもとても。嬉しくて。
そのすべてをいとしいと思う。
32歳のたんじょうび。