フレーゴリ へ。
今夜はダイビング仲間のMさんとYさん、西表の友人Sちゃんとの食事会。


私のまわりには食べ好きがとても多いのだけれど。
わけてもMさんはもっとも食いしん坊で、かつ舌が肥えているひとだと思う。

仕事でドイツに行くからついでにと。

他に用事もないのにミラノとパリのレストランを予約する。

もっとも料理がおいしいといわれるベルギーで食べまくる。日本国内は言わずもがな。

そんなMさんがすすめてくださるお店はどこもおいしい。
Yさんも食べることが好きだし、味だけではないお店の良し悪しをみわけるのが得意なひと。
そしてSちゃんも舌が肥えているうえ、自らもケーキ職人という顔を持つ。


そんなひとたちに。
いまいちばん好きなお店だから。
と紹介するのはとても緊張することだ。
このお店には自信がある。それでもやっぱり緊張する。


さてその夜。
私たち4人は。食べに食べ。飲みに飲んだ。


飲めない私を除く3名でビールを3本、ワインを3本。
ワインは少しずつ味見をさせてもらったけれど。
すみれの香りのする白ワインなど、どれも料理を引き立てながらも味わい深いもの。


前菜は馬肉のカルパッチョ、パルマ産の生ハム、いわしのマリネ、ムール貝のガーリックソテー、ポロネギのシャンピニオンソース、烏賊を扱った前菜(けっこう珍しい名前の烏賊だったのだけれど失念)、ホワイトアスパラ、トリッパと白インゲンのトマト煮。

メインに馬ハラミの炭焼き、スペアリブとあさりの煮込み。

最後にパスタ(これも名前忘れ)。
さらにドルチェはチョコレートケーキと苺のタルトとバニラアイスクリームをシェア。
もちろん仕上げはエスプレッソのダブル。


もう本当に。
これでもかというくらい食べ続け、飲み続けた。
それはつまり。それくらいおいしかったということ。


いやーこのソース。本当に絶品。
こんなにおいしい馬肉、食べたことない。
この食材とこの食材の組み合わせ。意外すぎる。でもおいしすぎる。
ああ、家に持って帰りたい。


そんなことをいいあいながら。
どんどん食べる。どんどん飲む。


そうして気がつけばやっぱり電車のない時間。

いったいフレーゴリにくるときは。電車に乗って帰れたためしがない。一度も。
それもつまり。そんなふうに時間を過ごせる、素敵なお店だということ。


甲斐さんの料理は本当に素晴らしい。

そして村上さんのサービスも。レストランというものに対する信念も。


ナオが通っているという理由。よくわかったよ。


そんなふうにみんなが言ってくれることを。とても嬉しいと思う。


いつものように村上さんからCDを借りて。
みんなに手を振り、タクシーに乗る。


こんな時間をともに過ごせる。
楽しい仲間に感謝しながら。


#フレーゴリ[恵比寿]