月曜日。
よく考えたら今年はまだおみくじ引いてないやん。
という恋人と。川崎大師へ行く。


引いてないやん、とはいうけれど。
先週、近くのお寺へ初詣に行った。
しかもたまたまそのお寺は福徳、財宝をつかさどる毘沙門天を祀ってあるところだったので。
今年の初詣はばっちりや、といたく喜んでいた。というのに。
新年はおみくじを引かないといけないらしい。
いつも思うのだけれど。私の恋人は変なところにこだわりがあるひとだ。


川崎大師は去年も行った場所。
参道にはたくさんの屋台。くずもちや飴を売るお店。


なんや懐かしいなー。
と言いながら。
いくつかの屋台をひやかし。
寒い寒いといいながら烏賊のげそ焼を半分こして食べる。
そんなところも去年と一緒。


川崎大師に着くやいなや。
参拝するよりもまずはおみくじ、ということなので。
行列に並んでおみくじを引く。


そうしてふたりで引き当てたおみくじは。
よりにもよって凶だった。
吉しか出ないようなこの川崎大師で。
しかもふたりそろっての凶なんて。
なんだかおかしくなってしまう。
これでおみくじの結果が悪かったほうが食事をおごる、というおみくじ合戦もおあいこに。


本殿でおまいりをし。おみくじを結び。
お守りをふたつ買って帰る。


引いたおみくじの幸先がいいのか悪いのか。
実際のところそれはよくわからないのだけれど。


でもこうしてこのひととの。
〝去年と一緒〟の嬉しいことがひとつずつ増えていく、そのことこそが。
私にとっての幸先であり幸先のよさ。なんだよなあ。
そんなことをつくづくと思う。今年も。