週末のとても寒い夜。
晩ご飯におでんをつくる。
長い研修が終わり
遅い時間に帰ってきたひとの。
その研修がとても刺激的だったこと。
自分が変わっていけそうなこと。
そんな話をたくさん聞く。
あたたかい湯気につつまれた
お鍋にいっぱいのおでんをつつきながら。
あなたがそんなふうに満たされていることを。いくことを。
私はとても嬉しく思う。
それなのに。
あなたがしたことは。
私をとても怒らせもする。悲しませもする。
どうして自分のことしか考えないの。
あなたは私のことをなんだと思っているの。
だけどもちろん仲直りもする。
そうしてふたりでりんごを食べる。
あたたかいおでんのあとに。
実家から届いた大きなりんご。
そうして私は思うのだ。
あなたについてのことだから。
私は悲しくもなる。嬉しくもなる。
そしていつも思うのだ。
あなたと一緒にいるときにこそ。だからこそ。
私は幸せを感じられるのだということを。
だからいまこの時間を。
私はとても幸福に思う。
そんな冬の。寒い夜。