ついにある決定が下されて。
切羽詰っていたことが、少し緩和されることになった。
これまでの、どうにもならない状況が。
これで少し好転する。ことになる。


今回のこの状況を打破する鍵はたったひとつだった。

それは「できません」ということ。


だけれども。
事業やマーケットの利益に基づいて決定されているものについて
できません、ということには。
ものすごく。躊躇と逡巡があった。だからいえなかった。ずっと。


なぜならば。
できる・できないというのは、個人の事情だと思うから。


しかも、なんでもそうだけれど。
「絶対にできない」ということは、世の中にはそんなにない。
極端な話をすれば。今回の件も、毎日24時間働けばできるだろう。
加えて。自分に能力がもっとあったら。
ここまで火急的にならずにできるはずだという思いも、私にはあった。


ただ。できないと宣言するならいましかないということも。頭の隅にはあった。
曲がりなりにも10年近く働いてきて。
できないと手を上げる、その時期の重要さと影響の甚大さを知っている。


できません。もう無理です。
このまま走るとプロジェクトが破綻します。
解決策は、3つしかありません。
時期をずらす。ひとを増やす。要件を落とす。
その決定は、しかも迅速にして下さい。


私のその訴えと提案が。
今回、受け容れられることになった。
全面的に、あるいは部分的に。


いずれにせよ。
この毎日が嵐のような日々から。
少しは解放されるのだ。

これからともにプロジェクトをすすめるひとたちに決定事項を共有し。
皆一様にほっとした表情を見せてくれたことに安堵する。


これでやっと。
少しは眠りにつける。



私の心情と状態をつぶさに見ているひとが。


もう無理だから。
このままだと絶対にからだを壊すから。
もっと能力があればできるとか、そういうレベルをそもそも超えているから。


そういって。
状況を変えることすら思いつけないでいた私の、背中を押してくれた。


自分のからだを壊してまで
成し遂げなければならないことなんて何もないんだから。


そういって。

状況が変わったことに安堵し、とても喜んでくれた。


そんなあなたの存在を。ちからを。

とても心強く思う。


そして。この日記に、メールで、あるいは直接。
あたたかいことばをかけてくれた友だちに。後輩に。先輩に。

いつもながらの。たくさんの感謝を。