食べものを選ぶとき。
私は保守的な選択をすることが多い。
いままで食べたことがあるもの、聞いたことがあるもの、想像できるもの。


たぶん勇気がないんだと思う。
新しいものを試す勇気。失敗をおそれない勇気。
オカネを出すんだから絶対においしいものを食べたい。
という、貧乏性がなせるわざという気もしなくもないけれど。


時折一緒に食事をする従姉妹は。
メニューリストにある〝知らないもの〟や〝もっとも不思議そうなもの〟をオーダーするので。
彼女と食事をするときには、なにコレ!?というもののご相伴に預かることになる。
そういうとき。たいてい半分くらいは自分の保守的選択に満足し。半分くらいは彼女の選択を賞賛することになる。


保守的選択について。

保守的なケーキの代表格といえば。
苺のショートケーキになるだろう。
ケーキ屋さんでケーキを買うとき、たいていひとり2つずつのケーキを選ぶ。
ひとつはもちろん苺のショートケーキ。
そしてあとひとつは苺のロールケーキ。または苺のミルフィーユ。
つまるところ苺が好きということのような気もしつつ。


苺のロールケーキには本当に目がなくて。
わりとあちこちで食べている。


なかでも好きな苺のロールケーキは。
苺屋、キース・マンハッタン、そしてイナムラショウゾウ


苺屋は三河島にある小さなケーキ屋さん。
ふわふわしっとりしたスポンジも、甘く香り高い苺もとても気に入っている。


キース・マンハッタンは東京駅の大丸の地下に入っているお店。
こちらのロールケーキは薄いクレープ生地とスポンジの相性が抜群。
カスタードクリームもほんのり甘くていい香り。
東京駅から旅に出る時は、旅のお供に必ず買っていく。


イナムラショウゾウでは、ケースにあるたくさんのかわいらしいケーキたちにこころ迷うものの、やっぱり苺のロールケーキは必ず選んでしまう。
甘酸っぱい苺ペースト、つつむスポンジもさすがイナムラショウゾウの味。


もうすぐクリスマス。
今年はどこのケーキを食べようか。


#苺屋[三河島]
#キースマン・ハッタン[大丸東京店]
#イナムラショウゾウ [上野桜木]