最近は恵比寿にいることが多い。
職場は汐留、自宅は大田区。
平日の夜、仕事帰りの出先としてはあまり利点のない恵比寿だけれど。
ついつい足が向くのは、親しいひとたちが神宮前や渋谷などその近辺に勤めているせいもあるし、ふらっと入る、あるいは案内されていく店がどれもおいしいというせいもある。
恵比寿にはいいお店が多い。
こじんまりとしていて、雰囲気がいいお店。
そのお店のひとつが、ボッカ・ディ・レオーネ。
少し前の話になるが、自家製のパスタと魚がおいしいという評判を聞きつけて行ってみた。
恵比寿駅から歩いて10分弱。
危うく近くにある店に間違えて入りそうになりながら到着する。
お邪魔したのは、夏の日差しが残る季節のランチタイム。
路地に面した大きな吐き出し窓から入る日差しが心地いい。
オレンジを基調にした店内、白木の家具。
オリーブオイルがびっしりと並んだ棚。
すっきりとした印象のカジュアルイタリアンは
女の子どうしのデートにぴったりとくる。
レストランというよりカフェの印象が残るのは
店内を流れる少し大きめの音楽のせいだろうか。
評判になるだけあって。
自家製のパスタは舌触りも味もいい。
オーナーの実家、石川県から直送されるという魚の施しも、
衒わずに、しかし確実で悪くない。
魚介づかい、お店のねらいどころという点においては、駒場のミラヴィル
にはかなわないと思うものの、そこはそれ。
駒場と恵比寿なら恵比寿のほうが女の子デートには使い易いに違いないし、雰囲気はこちらの方がぐうっと女の子向け。
少し残念だったのは。
デザートのあたりから急かされてしまったところだろうか。
その日、たまたま。
だったのかも知れないけれど。
やっぱりちょっと残念だったなあと思う。
おかげで私と友人は、近くのカフェに場所を変えて話し続けることになる。
それが気軽にできるところも、恵比寿の魅力。
ではあるのだけれど。