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今夜はオケを聴きに行ってきた。
こちらに来てから毎日なにかしら・・・
アンサンブルや教会のパイプオルガンの演奏などを聴きに行っているのだけれど。

オケは今日が初めてだ。
演奏はザルツブルグオケ。
ベートーヴェンやモーツァルト、そしてメンデのピアノ協奏曲を聴く。

わくわくしながらコンツェルトハウスに向かう。

ウィーンフィルの本拠地であるこのホールで音楽を聴くことは。
子供の頃からの夢だった。
少しだけ大げさにいえば。
残念なことに日本を発つ前から、ウィーンフィルは日本に出張中とわかっていたのだけれど。

それでもコンツェルトハウスで生のオケを聴けたことは、とても素敵な経験になった。

モザイクタイルが貼られたホールは華麗で美しく、
幕間のコーヒーもおいしかった。

もちろんザルツブルグオケの演奏も悪くなかった。
楽しく一生懸命弾いているオケを見るのは気分が良いことだ。

たくさんの満足を胸に音楽会を後にする。

しかし今夜の演奏に、誰もブラーヴォウ!とは言わなかった。
たくさん拍手は送られていたけれど。
今日レベルの演奏なら、間違いなく日本では誰かしら声をかけていたはずだ。
やっぱりウィーンのひとは耳が肥えているのだろうか。

最近、日本ではいまいちだった演奏会でもブラーヴォウと声がかかることが多くて、オケのひとが「こんなんでいいの?」と言いたげに首を傾げたりしていることがあるのだけれど。
良いときはきちんと称賛し
そうでもないときはそれなりに、ということが
演奏家を育てるのかも知れない。

レストランで「また来ます」と伝えるかどうかと同じく。

もちろん今夜の演奏のお礼の拍手は盛大にして。