月がきれいな夜は
好きなひとと会いたくなる。


大切な誰かと。
手をつないで歩きたくなる。


だから私はあなたにメールする。


駅で待ってる。
一緒に帰ろう。


改札から出てきたあなたに
私は大きく手をふって。

こころの中で叫ぶのだ。


あなたのことがとても好き。


月夜の帰り道。
ドーナツ屋さんで
好きなドーナツを1つずつ買って半分こする。


あなたは私に。
いつでももなんでも半分この大きいほうをくれるけど。
私はあなたよりずっと小さいのだから
それだけでお腹がいっぱいになってしまうのだ。


手をつないで。
ふたりで帰る夜の道。
見上げるとそこに秋の月。


ふたりで見上げる
二年目の月。