楽しかった旅も今日で終わり。
午前中に西表を出る。
現金も底をつき(島にはATMがひとつだけあるけれど、そこには寄らなかった)、帰りのフェリー代2人で4000円を出し合うと、それぞれの財布の中身が数百円という危機的な状況に。
石垣に着いて。
まず最初に離島桟橋のそばにある銀行に駆け込む。
レンタカーを借りて、島を走る。
時折見える海はどこもとてもきれい。
よく晴れた日。高く青い空。吹き抜ける風。
西表よりはずっと都会的で整備されているけれど。
それでもやっぱり南国の穏やかさ、のびやかさがたくさんある。
半日くらいしかいられなかったけれど。
この島のことも、きっと好きになれる気がする。
今回の旅について。
大きくて確かなものに囲まれて。
私はとても幸せだった。
すっからかんになる。
そういう経験をした。久々に。あるいははじめて。
そしていま私は。
すっからかんの続きにいる。
いままでたくさんの荷物を背負いすぎていたことに気づく。
それをおろすことの心地よさを知る。
そして自分を認め、自分を大切に生きることも。
西表はいいよ、とすすめてくれた友だちに、すっからかんになったとメールを送ったら。
からになったら、またいろいろなにかいれられるね。
と返信がきた。
でも私は思うのだ。
こころになにもいれないよさがわかったから。
これからはなるべくそういう生き方がしたい。
そんなふうに。
西表の海。 どこまでも透きとおる。