屋外での食事は気持ちがいいものだ。
そよぐ風を全身に感じながらの食事は。
食べ物が本来持つおいしいさに、空間の力がプラスされる。
ピクニックやバーベキューのように、
外で食べることを前提にしたもののみならず。
焼き鳥屋さんの軒先で焼いてもらった串をみんなで食べるのも。
コンビニで買ったガリガリ君を食べながら恋人と歩くのも。
だらしがないとかみっともないとか。
そういうことはおいておいて。
単純に楽しくおいしいことだ。
そのひとつが、スタジアムで食べる食事。
スタジアムは特別な空間だ。
テレビ観戦では味わえない、ダイナミックな躍動感。
たくさんの観客の声援、熱気。
スタジアムにいるのだというだけでわくわくする。
もちろんドームとかではなくて、屋根がないスタジアムがいい。
季節の動きと空気を感じられるスタジアム。
以前、鹿島スタジアムのもつ煮込み
について書いたけれど。
今日は新たに見つけたスタジアムの逸品を紹介したい。
それは、横浜スタジアムのおにぎりのこと。
昨日、後輩と横浜スタジアムに行ってきた。
阪神×横浜戦。現在首位の阪神と地元横浜のゲームは、平日なのに満席に近く、そして両チームともエースを投入する熱戦。
ちょっとお腹が空いていたので、目についたお店で食べ物を仕入れる。
1塁側、7番ゲートを入って左側の食べ物屋さんが並んでいるあたりのお店。
焼きたらこのおにぎり、烏賊のげそ、もろきゅう。後輩はビール、私はお茶。
このおにぎりがとんでもなくおいしい。
球場で食べる、ということを差し引いても。
米粒がきちんと残りながらもふんわりとした握り具合、少しからめの塩加減も絶妙なら、具とのバランスもちょうどいい。
たまたまなのかいつものことなのかはわからないけれど、持っているのがやっとなくらいのほかほかしたおにぎり。
熱戦を眺めながらのおにぎりは。
夏の夜にぴったりの味。