滞在時間2時間の大阪出張を終えた昨日。
友人がたまたま京都の実家に帰省していて、しかも帰る時間が同じくらいになりそうということが判明したので、時間が合えば同じ電車で東京に戻ろうということになった。
待ち合わせはのぞみの車内。
どちらかの隣の席が空いていたら移動しようということになり、
13号車13番D席だ!とか
私は5号車16番A席よとか
メールでやりとりをする。
こんなふうに待ち合わせたり、誰かとどこかから帰ってくるということはなかったので。
なんだか妙にわくわくと楽しい気分になる。
同じ電車にほぼ偶然友人が乗っている。
そのことを想像するだけでなにやら楽しい。
隣の席が結局空かなくて、隣同士で帰ってこれなくても。この気分は悪くない。
そんなふうにも考えていたのだけれど。
ラッキーなことに私の隣が空席で。なので友人が引っ越してきた。
5号車16番B席に。
携帯電話がふつうになってから。
待ち合わせに困ることはほとんどなくなった。
昔は途方もなく誰かを待ち続けたりしていたこともあったけれど。
いまではきっと、携帯をなくさない限りそんなことはない。
それにもしも携帯がなければ。
今日みたいなことは多分ないだろう。
だいたい今日、友人が京都にいて私が大阪にいるということも、携帯がなければわからなかったのだ。
偶然にすべてを委ねるのも悪くないけれど。
文明の利器にはもちろんいいことだってある。
今日の待ち合わせみたいに。