先週、blue noteに行ってきた。
Ron carter quartet を聴きに。

blue noteに行くのはわりと久々。それも大好きなRon carter。


blue noteへは後輩と出かけた。フランス映画祭に誘ってくれた後輩。
この後輩とは本当に映画や音楽や本や食べ物の趣味があう。と思う。
こういう友だちがいるのはとてもいいことだ。
いいものを衒いなくいいよと言い合える友だち。
ひとりであちこちに出かけるのも平気だけれど。
素敵な音楽を聴くのなら、良かったよね、と言えるひとが隣にいたほうがいい。


blue noteに行く前に、後輩推薦の表参道の〝野菜畑〟で食事をする。
農家の方が開いたレストランだそうで。
野菜の味がぎっしりと重く、かつみずみずしい。野菜の味をきれいに引き出した料理。野菜がたっぷりのクリームスープ、アイオリなどを食べる。


さて、Ron carter。
言うまでもなく申し分ない。
ウッドベースが小さく見える存在感。引き締まるステージ。
やっぱりロニーはめちゃくちゃかっこいい。


ところで。
どうしてjazzピアニストの男性って、主旋律に合わせて歌いながら弾くんでしょうね。あれはとても不思議。しかも高い裏声で。今回のstephen scottも多聞に漏れず歌っていたし。
パーカッションのSteve Kroonが持っていた数々の楽器も不思議だった。
映画の効果音に使われるような、ジャングルで響く声のような音を出す楽器とか。


演奏が終わった後、後輩としばし妄想しながら飲む。

ロニーはステージがはけたこの後、なにをして過ごすのか、とか。
およそロニーのストイックな演奏とは程遠いくだらない妄想の数々。
最高におかしくて二人でげらげら笑う。


外に出ると雨の気配。
昼間の暑さを引きずったままに。
そして駅までの道のりは、海の香りで満ちている。
ここは意外と海に近いんですよ、だから時折こうして潮の香りがするんです、港区というだけあって。と元表参道住民の後輩がいう。
確かに今夜の表参道の空気には、潮の香りが充満している。
濃密な夏の夜には。
海のにおいがとてもよく似合う。そんな気がする。