金曜日の夜。
バーのはしごをした。
オイスターバーとマジックバー。
以前、友だち何人かで飲んでいたときに行きたいね!と言っていた2つのお店に一気に行っちゃおうという会。
まずはオイスターバーへ。
銀座のコリドー街に最近できたMAIMONというその店は、大きなお皿に数種類の牡蠣を並べて運んでくる。
たとえば、ドメスティック・プラッター12ピースには、北海道MAIMONダイヤモンド牡蠣、北海道産丸牡蠣、宮城女川産、石川県七尾産、それぞれ3ピースづつ。
グローバル・プラッター12ピースには、NY産キャッツアイ、NY産クマモト(いまNYで大ブレイクしている牡蠣らしい。NYでブレイク…微妙)、オーストラリア産2種、とか。
滋味も大きさもそして値段も違う、幾種類かの牡蠣。
参加者は6人。みな牡蠣好きである。
当然ながらジャンケン争奪戦。
さっき1番勝って好きな牡蠣を食べたから、次は誰かに譲る。なんていうことは全然ない。
1回1回、全力でじゃんけんをする。
いつも1抜け・2抜けで好きな牡蠣を食べ続けるNちゃん、そして風邪であえなく欠席となったAくんの代打Kくん。たいていいいポジションにつけるTちゃん。
その一方で。
必ず負けるFくん、KRくん、そして私。この3人はすっかり負け組と化す。
MAIMONダイヤモンド牡蠣(店の名前を冠しただけあって相当おいしいらしい。もちろん食べていないから私にはわからないけれど)やクマモトを食べ続ける勝ち組3人。
残り物の産地か、同じ産地でも薄くて小さい牡蠣を食べ続けるハメになる負け組3人。
負け組3人で、座った席が悪いとか(勝ち組3人は横一列で部屋の明るい側に座っていた)、一生J2気分だ、入れ替え戦でも負けたとか言い合う。言い合いつつまた負ける。
最後に満を持して挑戦した岩牡蠣勝負(岩牡蠣は1ピース1500円程度、価格差300円。必死)でも、負け組3人は敢え無く敗退。すごい負けっぷり。
もう1ヶ月くらいは牡蠣を食べなくてもいいというくらい大量の牡蠣を食べ、満足したところで今夜のメインイベント、マジックバーへ。
12時という名前のそのマジックバーは、少し前に日経新聞に紹介されていたお店。テーブルマジックとステージマジックが見られる。
マジックというのは必ず種があるわけで。だから正直言うと、たいして期待していなかった。マジックやマジシャンというものに。
しかし予想を大きく裏切り。すごかった。このマジックバー。
そしてマジシャンがこんなにすごい人たちだとは思わなかった。
どんなにすごいかを詳細に書くと業務妨害になると思われるので書かないでおくけれど。
しかし電卓マジックのタネをその場で見破り、おまけにそれをぽろっと口に出し「感じの悪いお客さんがいまーす」とマジシャンのお姉さんに大声で言われていたFくんには笑った。でもタネを見破るなんてすごい。さすがルービックキューブをあっという間に完成させるだけある。
そして大盛り上がりのステージタイムをものともせず眠るKくん、いつもマジシャンのネタにされるKRくん。みんな楽しそうでよかったと思う。もちろん私も。
楽しい仲間と過ごす時間は。
いつもあっという間に過ぎていく。
明日からは週末。久々に少しのんびり過ごせる日。そう思うとわくわくする。
マジシャンからもらった薔薇の花を、帰ったらすぐに活けようと思う。
夏のはじめの週末の、その少し手前の楽しい一夜。
そしてマジシャンにもらった薔薇の花。