友達が心理テストを教えてくれた。
牛、馬、猿、虎、羊を連れて旅に出たけれど、
それらを連れて旅をするのが困難になったので、
一匹ずつ捨てて行くことにしました。
あなたならどうする?
というもの。
私は
虎→羊→猿→牛→馬
の順に捨てていくことにしたんだけれど。
しかもほとんど迷うことなく。
この心理テストは、自分にとっての大切なものの順番、というか、価値、をあらわしているのだそうで。
それぞれの意味は、
牛 「妻または夫、もしくは恋人」
馬 「仕事」
猿 「親または子供」
虎 「プライド」
羊 「お金」
なんだとか。
ふうん。なるほど。
仕事はまっさきに捨てるつもりなんだけど。実生活なら。 絶対に。
それ以外は、当たってる。たぶん。
そんなことを考えていたら。
もうずっと以前、まだ大学生だった頃に聞いた心理テストのことを思い出した。
あなたにとって腕時計ってどんなもの?どんなものを身につけたい?
あなたにとってバッグってどんなもの?どんなバッグが好き?
私にとっての腕時計。
腕時計は基本的にしない。
だけど時計的な機能があるものは、常に身につけていたいので、そういう機能がついているものは必ず持ち歩いている。
もしも時計的なものを忘れてしまったら、その辺にある時計を見る。だって時計ってどこにでもあるじゃない?
あ、だけど。ずっと大切にできそうな時計を見つけたら、その時はするかも知れない。いつか。
私にとってのバッグ。
ブランド品には全然興味がない。
値段に関係なく、好きなものは長くつかう。
服とか気分に合わせてバッグを変えるっていうことはほとんどしない。ずっと同じバッグを使うほう。
確か、そんなふうなことを応えたと思う。いまから10年くらい前のこと。
この心理テストは、どちらも恋人とか夫とか妻とか、そういう大切な存在のひとに対するスタンス、考え方、だそうで。
そしてこのテストを私にしたのは、その頃付き合っていたひとだったので、特に腕時計についての私見を述べているあたりでなんとなく空気が凍った。
それはそうだ。
だって、〝基本的に必要がなく〟て、だけど〝機能としてはないと不安〟で、でも忘れたら〝その辺にあるのを〟ちょっと見る、そんな恋人って…。
もちろんそのときの恋人にもきちんと向き合っていたし、ましてやその辺にあるものをちょっと…なんていう感覚はさすがにないので、真剣に抗った。
その記憶がいまでも残っている。懐かしい記憶として。
心理テストにどこまでのロジックや精緻さがあるかはわからないけれど。
その無責任さもちょっとした深刻さも含めて、ちょっと楽しいと思う。
ちなみにいまの私と腕時計について。
腕時計はいまもしていない。
私はブレスレットが大好きなので、腕時計をしてしまうとブレスレットができないのだ。仕方ない。
だから私にとっては、ブレスレット=腕時計、なんだと思う。
ブレスレットは、シンプルなものが好き。
飾りが少なくて、ほのかに上品で、つけると落ち着くもの。
そして気に入ったものを毎日つけるのが好き。
いまはすごく細いホワイトゴールドの鎖に、小さなアクアマリンがついているのを愛用している。ちょうど壊れてしまって修理中なんだけど。
だから毎日少しずつ落ち着かない。
なにもつけていないむきだしの手首。
早く修理が終わらないかな。