後輩がメールをくれた。
昨日の夜、とても遅い時間。


その男の子とは、10年ほど前に、ちょっとしたことから知り合った。
素直で真っ直ぐな好青年。
いまは神戸の大きな銀行に勤めている。

優しい後輩からのメール。


久々に日記を読みました。
ちょっともの悲しいですね・・・

『男のひと』として否定できない部分があるだけに
偉そうなことも、フォローも何もできませんが。

「ウマク行くと良いですね」や
「いつか本当の“男のひと”に出会いますよ」
と言う慰め?なんて何の足しにもならないですね。
こういう時、男は何て声を掛けるべきなんでしょうね。
そもそも声を掛ける必要なんてなく、
黙って読んで、気づかないフリをすべきなんでしょうか。

誰かが悲しい気持ちになっているとき。
どういうふうにその人を励ましたらいいか。あるいはそうっとしておくべきか。


ひとによって。
やさしさの表現や質はさまざまで。
それを心地いいと感じるかどうかは、受け手のこころの状態によるだろう。


そしていまの私には彼のそのメールが。彼の気遣いが。
本当に嬉しかった。


本当に。


私もそんなふうに。
悲しい気持ちでいる誰かに、そうっと渡せているのだろうか。
あたたかいこころを。やさしさを。


昨日の夜中。
いたたまれない気持ちになって、恋人の家にいく。
うたた寝をしていたらしい恋人は寝ぼけ眼で迎えてくれる。


きっとそれだけで十分だったのだ。


だけれども。
私は恋人を嫌な気持ちにさせてしまう。
言うつもりではなかったこと。
言う必要がないこと。
そんなことまで言ってしまう自分が嫌い。


続けるのか、続けないのか。

考えさせてほしいと恋人は言う。
意味がわからないと私は思う。


眠れないまま迎える朝。
いつもと違う悲しい通勤の道。
それでも明日か明後日かその次の日に会う約束をする。

本当に会えるのかな。会えるといいな。


やっと晴れた午後に。
そんなことを思う。