おじいから〝沖縄の会〟のお誘いがきた。
おじいを囲んでの、数ヶ月に一度の食事会。沖縄料理のお店に行く。
沖縄料理のお店に行くと、ウチナンチュに「ウチナンチュ?」と聞かれるくらいに風貌も雰囲気も沖縄風味満載のおじいだけれど、実は私と同郷の長野出身。
だけれども、沖縄が大好きで。
好きが高じて、そう遠くない将来に沖縄に移り住むことになっている。
私も大好きな沖縄。
建築カメラマンのおじいとは、よく一緒に仕事をした。
そもそも私がおじいとおじいの撮る写真が大好きで、
いつもお願いして撮ってもらっていたといった方が正しい。
新人編集者の頃から、とてもかわいがってもらった。大好きなおじい。
おじいの建築写真は、建物の、その先にあるものをうつす。
建てた人や住む人の思いのようなものをうつす。
人払いをした空間でも、だからおじいの撮る写真は、どれもとてもあたたかく、そして優しい。そして時にはそこはかとないユーモアがある。
おじいそのもののような写真。
おじいのお兄さんもカメラマン。
既に沖縄に居をうつしているお兄さんは、海や島や沖縄に住む人たちをうつす。
一度、お兄さんの写真展にお邪魔したけれど、お兄さんの写真もやっぱりあたたかい。
たまたまいま読んでいる吉本ばななさんのエッセイに、
おじいのお兄さんのことがしばしば登場するのだけれど、
その描写がおじいにそっくりで笑ってしまった。
とてもあったかい、いるだけでひとを和ませる、
おじいを見るだけでなんでかあたたかい気持ちになる、
だからこそおじいのまわりにはひとが集まる、
そんな話。
私のおじいと同じ。
来週はおじいとの食事会。
私もあたたかい気持ちをもらおう。そして沖縄の海や島や食べ物のことをいっぱい話そう。
そう思うだけで、今からこころがあたたまる。
大好きなおじいと、沖縄と。