Sさんと食事に行く。

2年ほど前、あるwebサイトとモバイルサイトの企画・開発担当をしていた時に、常駐のITディレクターとして就いてくれていたSさん。

ちょうど1年、それこそずっと一緒に仕事をした仲間。

今日は一緒に作ったモバイルサイトがリニュアルにより姿を消したので、ひっそりとさよなら会を開いたのだ。

 

あの頃は、社会人史上2番目に仕事をしていた時期だった。
朝から晩まで、じっくりと日々の仕事と向き合う。
サイトリリース後のトラブル対応で、朝日を見たことも1度や2度や3度ではない。忙しくも楽しい日々。いや、過ぎ去った過去なのでだいぶ美化されている気もするけれど。

 

社会人史上1番仕事をしていたのは、その1つ前の別の部署での、ある大きなサイトの開発プロジェクトに就いていた頃。
毎晩3時4時まで働き、倒れるように会社の裏にあるホテルに帰り(タクシーで2時間の自宅に帰るより安かったのだ)、翌朝9時頃にはまた会社に戻る。土日もあまりない、数ヶ月間のハードワークライフ。
仕事ができない自分に焦り、いったい何度泣きたいと思っただろう。
でもここでみっちり筋肉を付けさせてもらったことが、その後の自分をつくっている。多分。
プロジェクトリーダーをしていた上司は、激しく忙しいにもかかわらず2chの下ネタばかり送りつけてきたり、突然傍らに置いてあるベースをつま弾きだしたりする変わった性癖の持ち主だったけれど、仕事の進め方や実業務でもっとも影響を受けたし、この頃の仕事仲間は、私にとってとても大切な存在となっている。

 

ちなみにその上司の座右の銘に、Gustave FlaubertだかLudwig Mies van der Roheだかの「神は細部に宿る」というのがあって、その精神はそのまま私の仕事座右の銘に加わった。

「そのサービスは本当に世の中のためになるか」という理念に加えて。

 

そしてこの4月から。
既存ワークはそのままになんと業務追加になり、またwebサイトの開発がミッションに加わった。今秋のリニュアル、そして次世代モデルの開発。

webの仕事はもうしないかもな、なんて思っていたのだけれど。

とりあえず1年。頑張ってみようと思う。その後のことは、それから考えることにして。

 

久々に、仕事の話。