女の子のためのフレンチがル・ブルギニオンなら、
男と行きたい、あるいは男同士で行って欲しいのがグレープ・ガンボ。

赤提灯が揺れ小料理屋が軒を連ねる、
銀座三原小路にあるこのお店。
開けるのにちょっと勇気がいる重厚な木の扉の先は、
男性率7割のフレンチビストロ。
という名の料理のおいしいワインバー。

まず食べたいのが、豚肉のリエット。
ここのリエットはお持ち帰りしたい味。
そしてハーブを使ったフライドポテトをつまみつつ、
グリル料理を待つ。


ダイナミックに焼き上げたグリルを
もりもり食べる。ひたすら食べる。がっつり食べる。
グレープ・ガンボはそんな言葉が似合う店。

2人で行くならカウンターに座りたい。
厨房できびきびと動きまわり、
時に馬鹿笑いをしているスタッフを眺めながら食べるのが楽しい。

そうそう。ここはデザートも良い。
フルーツのソルベ(特に苺。とてもフレッシュでフルーティ)が
食べ過ぎた胃につるりと入る。

さまざまな種類のアイスクリームもおいしい。

グレープ・ガンボのすごいところは、空間の力。
ここにいると、どんどん楽しい気分になってくる。
それは多分、いらしているお客さんの雰囲気や話題、
スタッフの方々、シェフ西岡さんの人柄、
そして料理の質なんかが、とてもうまい具合に絡み合い
上手に作用しあっているんだと思う。

ああ食べ過ぎた。
でもおいしいかったし楽しかったからまあいいか。
だってグレープ・ガンボに来たんだから。
そんな気分になれる店。

#グレープ・ガンボ[銀座5丁目]