山本益博さんの「味な宿に泊まりたい」に、
福井県の川き(きは七が3つ)という蟹料理屋を評した、
「ここでいただくかにが活きのいい刺身とすれば、東京のかには
干物といってよい。ここ以外のかにはその抜け殻でしかない」
というくだりがある。

なんて強烈な表現なんでしょう!
ここ以外の蟹は、干物。抜け殻。
干物ですよ。抜け殻だったんですよ。私たちが普段食べてる蟹が、実は。
ホントか?と思いつつ、福井まで蟹を食べに行くほどの好物でもないので試してはいないんだけれど。

おこがましいのを承知で言うと。
私も似たような体験がある。
それは赤羽にあるスタミナ苑で臓物を食べたとき。

もしかしてここ以外で食べる肉やこれまでに食べてきた臓物は、
腐っていたのではないか。
そんなことまで思わせる、圧倒的な美味。


ミノってギャラってセンマイって!おいしかったのね、本当は。
こんなにきれいな色をしていたのね、本当は。
そんな驚きと喜びでふつふつと満たされていくのだ。
コムタン、テグタンも文句なしにおいしい。

一度行く価値はある。
しかし遠いんだよなー。赤羽。

#スタミナ苑[赤羽]